【胃がん 治療】1番つらい時期は?待ち受ける“死”の終着駅

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こんにちは。胃がんブログの管理人Mです。今回は、胃がん宣告を受けたボクが、がんセンターで治療を始めて1番つらかった時期について書いています。胃がんになり、治療をしていくうえで辛い時期というのは誰にでもありますし、病状や置かれた環境などによっても個人差は激しいようです。



【胃がん 治療】1番つらい時期は?待ち受ける“死”の終着駅


胃がん宣告はボクにとって"死"のレールだった

2011年は師走よりひと足早く、11月あたりから何だか急にバタバタと慌ただしく過ごしていました。なぜかというと突然、人生で恐らく最大と思われる出来事があったからです。それは、「胃がん宣告」でした。

ひとつのレールというものが存在し、そこに立たされている。そう仮定すれば、たとえ忙しくても与えられたレールをただ進んで行きさえすればやがて「ゴール地点」となる終着駅が見えてるものです。

しかし、ボク場合は違っていました。

突然与えられた「胃がん宣告」というレールですが、そのゴール地点で待ち受ける終着駅はボクにとって「」を意味していたのです。

ゴールにたどり着く前に、与えられたレールからいかにして降りるか。それが無理なら、何とかして軌道修正しなければなりませんでした。


抗がん剤の脱毛、不安、休薬…複雑な心境で迎えた2012年

2011年が終わろうとする年末ギリギリのタイミングで脱毛が起こりました。いわゆる、抗がん剤の副作用です。

 前回の記事  【抗がん剤】副作用で9割も?脱毛の起こりかた起こり方、女性に酷な数年後の再脱毛

がんセンターを退院したあとも気を抜くことが出来ません。なぜなら、TS-1に関しては自宅で引き続き服用しなければならないからです。それでもやっと大晦日で投薬期間の2週間が終わりました。術前化学療法1クール目がすべて終了したわけです。

2週間の投薬が終わると、2週間の休薬。これを2、3クール繰り返す予定になっています。

最終的に、この術前化学療法で癌が手術適応なほどに小さくなってくれれば胃がんの根治手術ができる。最初に与えられた死のレールから軌道修正されることになる訳です。しかし、もし抗がん剤の効果がなかった場合、その先のゴール地点には死の終着駅が待ち受けていました。

そんななかで迎えた、2012年という新しい年。抗がん剤や脱毛のショックに加え、休薬期間で得られた束の間の安堵感という様々に複雑な心境を織り交ぜながら、いわばボクにとっては波乱の幕開けとなったのです。



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入院、検査、過重労働…ハードで辛い術前治療の時期

普段なら、ゆったりとくつろげる年末年始です。しかし、12月28日にはがんセンターで検査と診察があり、年明けの1月4日も再びがんセンターで検査と診察でした。癌は、ボクに休む余裕すら与えてくれません。

おまけに、術前化学療法がぜんぶ終わるまでの間、1週間毎に検査に行かなきゃならないのです。ちなみに、入院と外来以外は1日も休まず仕事をしていました。

抗がん剤の副作用で頭がツルツルなので、帽子をかぶりながら毎日深夜までのサービス残業。相変わらず過酷な重労働の日々でした。口には出さなかったけれども、ハードスケジュールでさらに酷使された体で過ごしたこの時期は本当に辛かった…。


周りの励ましに違和感・温度差、都市伝説的セリフ

この辛い時期、他にも辛いことはたくさんありました。それは、本人の危機感とは真逆に感じる周りとの「温度差」の違いです。

楽観視された職場の対応からくる過重労働もそうですが、癌の理解が遅れているこの国においては、周りの対応や反応に少なからず「違和感」や「温度差」を感じます。それがストレスとして積み重なっていきました。

人に会えば必ずいただく「励ましの言葉」。ボクの癌が胃がんだと分かると、皆が同じセリフを語りました。

胃がんは全摘すれば問題ない病気だから、全然大丈夫ですよ」と...。

決してその人に悪気はありません。あくまでもボクを元気付けようとした励ましの言葉なのです。しかし、胃がんに対して誰もがこのような「甘い認識」を持っていることには少なからず驚かされました。

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以前、カフェにいた時に「胃って、切除しても再生するんだよね。」と隣で会話している中年サラリーマンがいてビックリした記憶があります。胃がんに限って言えば、さまざまな間違った「都市伝説的な知識」が未だ根づいているようです。


「ヒマ」と感じるのは幸せな証拠

現在は、このブログの「コメント欄」を閉じています。なぜなら、今まで「ヒマヒマ~」とか、ハンドルネームに「暇人」と書いてコメントを寄せてくるケースが相当数あったからです。ボクのブログは基本的に「胃がんブログ」ですから、がん患者さんやその周りの関係者の方なのでしょうか?

もしかしたら、ボクにもっと記事を書けと要求されているのかも知れませんが(汗)少なくとも、「ヒマ」を感じるのは今が「幸せな証拠です。

ボクも健常者の頃はヒマを持て余すのが嫌いなタチでした。ヒマになると「何かをしなければ」という強迫観念を抱いたほどですから。

しかし、重い胃がんを患ってからは、さまざまな意味で思うような日常生活を送れなくなりました。後遺症で体調が悪くて思うように動けない時は寝ているしかありませんが、「ヒマ」とは違います。動きたいのに動けないのです。

やらなきゃならないことがあるのに、あれもこれも出来ない。どんどん後回しにやることが累積していき、ストレスにもなります。ボクにとって、術後は「ヒマ」という概念が健常時のそれとはまったく性質を異にするのです。

ですから、健康でやることがなく「ヒマ」と感じるのは幸せな証拠でとても良いことです。ヒマな時に何かをやらなければ、と思ってしまうのは、日本という国で育ったがための誤った考えなのかも知れません。

ヒマ」をつらいと感じるよりも、むしろ「自分は今、ヒマを感じることが出来るくらいに幸せなんだ」と思ってみてはいかがでしょうか?何も忙しくやる必要はありません。元気なうちは、ボケーッとしながら昼寝でもできたら、人生でこれほど幸せなことはありません。

とにかく、この国で癌を患うと生きていくのは本当に大変だなぁと痛感しています。


(初回執筆日:2018/2/3 17:30)

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