"診断書だけで判断" 障害年金 は「がん患者」に不利!?な現実が判明

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胃がんの後遺症で障害年金を申請しました。審査期間には半年以上も長い日数を費やしましたが、幸いにも年金機構から年金の受給資格を認められる結果となりました。

しかし内容的には、当初間違いないと言われていた予想に比べ、あまりにもかけ離れたものでした。

そんな訳でとりあえず、過去5年間の遡及分について下された裁決に対しては、不服申し立てとしての「審査請求」を行ないました。

ちなみに、将来にわたって受給権を得るために行なった通常の障害年金の方は、審査期間に半年も費やしたにもかかわらず、書類さえ見てもらえなかったことが判明。

年金機構が審査をせずに裁定を下したのです。ひどいものです。審査がされないことには、審査請求という不服申し立てが出来ません。

本来、行政機関の行なった手続きについては不服を申し立てる権利が法律によって保証されます。障害年金についても然り。これは、時の権力者による恣意的な行為から国民の人権を守るためのもので、法治主義の日本であれば当然のことです。

よって、通常の年金受給分については不服申し立ての代わりに「額改定請求」というものを行ないました。しかしこれは、単なる変更手続き。年金機構担当者による手抜き作業が思いもよらぬ「人権侵害」を量産しているのです。

年金機構の「ポンコツ行政」が障害年金に限ったことでないことは、最近ニュースでも話題になった「外部委託業者によるデータ入力ミス」問題でも明らかです。

業者のことばかりに批判の矛先が向けられていますが、そもそもの責任は年金機構にあるのです。入札価格だけで業者を決め、肝心な作業能力の方は一切未チェックだった訳ですから…。

まるで戦前の大日本帝国憲法下を彷彿とさせる、法の運用というものを蔑ろにした年金機構の腐り切った体質。何かをキッカケにして深いメスが入ろうものなら、他にも隠蔽されてる不祥事ネタがゴマンと出てくるのではないでしょうか?

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前置きが長くなり過ぎました。本題に入ります。私の元に「審査請求の決定書」が送られてきました。内容としては「門前払い」に値する「棄却決定」でした。

理由を確認したところ、その内容は私を唖然とさせるものでした。くわしくは次の記事に譲りますが、簡潔にまとめると次のとおりです。
  • 診断書には「胃がん」と書いてあるが、転移の事実もなく、初期胃がんと同じである。
  • 「がん」なのに、血液検査に際立った異常が見られない。

以上の2点から、「審査は妥当」というものです。

この審査請求決定書を主治医に見せました。主治医もビックリしていました。

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たぶん、年金機構で使っている「認定医」が何も分かってないのやろな。その認定医がどんな馬の骨かは知らんけど、少なくとも「がん」のことをまったく知らないことは間違いないよ。

血液検査に異常が見られないとありますが、胃がんというのは血液検査の数値も関係してくるのでしょうか?

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たまに高齢者の場合に血液検査に異常が出ることもあるけど、個人差もあるよね。少なくとも、キミの場合、胃がんと血液検査はまったくの無関係だよ。キミの場合はそもそも、血液の方じゃなくて、「血糖値」が問題なんだから。

決定書には、私の胃がんは「転移」がないと書かれてあります。たしかに、診断書には転移の記載がないのですが、診断書の内容からはそのように判断されるものなのでしょうか?

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そんな筈はないよ。診断書にはちゃんと「術前化学療法のあとに手術」と書いてあるんだから。我々、医師の間では、この記載があれば転移のある進行がんなのは常識なんだよ。どうも、診断書を見たのは素人にしか思えないねぇ…。それに、キミが書いた申立書にも転移や抗がん剤治療の経緯が詳しく書いてあるんやろ?何も読まずに判断してるなんてヒドイものやなぁ…。そんな素人が相手と分かっていれば、あらかじめ指示してくれればそれなりに診断書の書き方もあっただろうに。

…。



この、主治医との会話でも明らかなように、年金機構で使っている「認定医」の資質に明らかな疑わしい点が見られるのです。

先にも述べた「データ入力ミス問題」と同じく、認定医に関してもその能力を調べもせず、入札価格だけで決めている可能性が考えられます。

食べていくのが難しい素人レベルのポンコツ認定医を使っているのでは?と容易に窺え知ることが出来るのです。

私が詳しく作成した「病歴・就労状況等申立書」は一文字も目を通してないことも分かりました。法律で要求しているのにもかかわらずです。

障害年金は、素人レベルの人間が診断書の表立った記載だけを見て、意味の理解できた部分だけで判断されている現実が明らかとなったのです。

要は、「診断書の書き方」だけですべてが決まるということ。素人が見た際に理解できるように分かりやすく書いてあればあるほど障害年金が認められ、等級も上がるということなんです。

よって、私が行なった一連の流れの中で何より問題なのは「社労士」だということが判明したのです。すべてが社労士のせいでした。

障害年金の診断書は通常のものとは違って、定められた特殊な用紙に記載する必要があります。私が依頼した社労士は、診断書についてこう言いました。「診断書は医師が書くものだから、我々は一切口出しが出来ない」と。

たしかに、医師に対して実際と異なった症状を書けと言うことは出来ません。当たり前のことです。問題はそんな事じゃなく、書き方のことを言っているのです。

初めて見た用紙を渡され、何の説明もなく、これに過不足なく診断内容を記述せよと言われ、ちゃんと100点満点の「答案」が書ける医師が世の中にどれくらいいるというのでしょうか?

おまけに、答案を採点するのは「素人」なので、専門用語は一切禁止という"制約付き"です。この辺の事情をあらかじめ社労士が医師に説明した上で診断書を書いてもらう必要があったのです。

ところが、肝心の社労士自身は、出版した本の宣伝のため、全国各地へセミナーや講演会まわりの日々。事務員(補助者)に業務を任せっきりで当然、医師と打ち合わせどころの話しではありませんでした。



そんな事をごまかすためなのか、そもそもそれ以前の問題なのかは分かり兼ねます。しかし、それが先に述べた「診断書は医師が書くものだから、我々は一切口出しが出来ない」という発言に至った訳なんです。

しかし、「診断書の記載がすべて」ということはいかがなものでしょうか?これは、現在の年金機構による法の運用の仕方がこのようにさせてしまっているのです。

そもそも、がんの病というものは、「内臓疾患」による臓器喪失が原因で障害が残り、後遺症を発症します。そのため、個人差もさまざまです。

医師による診断書の記載だけでは限界がありますし、個別具体的な表現は患者本人にしか出来ません。しかし、そのための「病歴・就労状況等申立書」がいっさい無視される訳ですから、がん患者にとって障害年金は不利な制度と言わざるを得ないのかも知れません。

次回では、送られてきた「審査請求決定書」を元にして、具体的に見ていきたいと思います。


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