【胃がん術後の体重減少】太るために試行錯誤してきたことのまとめ

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※これは、胃がんの手術(胃の全摘出)をしてから5年と23日目(1850日目)に書いた記事です。


胃の切除によって減少する体重の悩みや、太りたくてもなかなか体重が増加しない原因などを考察したうえで、胃がん術後の体重の増やし方を模索しています。


今の目で改めて当時の記事を見返してみました。闘病ブログを書いてると、後から自分自身で振り返ることが出来るのが便利なところですよね
(๑˃̵ᴗ˂̵)



胃がん術後5年23日目


腸閉塞予防で「ウォーキング」の朝

胃がんの術後1850日目です。 おはようございます。


今朝は、早朝からウォーキングをしてきました。ボク的には何だかとても珍しいことでした。理由としては、晩ごはんに作った「ベーじゃが」を完食してしまったからなんです(汗)少しでも消化を促進させて腸閉塞を予防しないと痛い目に遭いますからね
(^_^;)


食後「血糖値」が安定したことのメリット

晩ごはんに食べたべ―じゃが。


べーじゃが


サイズ的にはそれほど小さくない新じゃがいもを5個も使ってしまったので、一応2回に分けて食べる つもりではいたのですが…。


べーじゃが


しょうゆと砂糖で甘辛く煮込んだ味付けがとても美味しかったので、思わず胃が無いのを忘れ、最後まで食べ続けてしまいまして…
( ̄◇ ̄;)


レシピによると、1人あたり407Kcal。2人分作ったので合計約800Kcal。あとは一緒に食べた味噌汁が約80Kcalで、ご飯は約200Kcal。全部合わせると、約1000Kcalオーバー!!


今までなら、これだけ食べると前期ダンピング症候群のブレーキがかかるため、途中で具合が悪くなり眠ってしまうところです。しかし、今回は血糖値の乱高下を抑える糖尿病(ボクは糖尿病じゃありませんが)の薬「セイブル」を飲んでいるためか、何も不快感を感じず食べることが出来ました。


とは言っても、さすがに食後は「後期ダンピング症候群」や「足の攣り」で苦しむのだろうな、と警戒していたのですが…。ところが、予想に反し何事もおこらずグッスリと眠り続けることが出来たのです。これは非常に画期的なことで、胃を全摘 してから5年の中で初めてかも知れません。


「胃全摘出で痩せた体重」術後に増加するというのはアテにならない!?

胃がんの手術後は体重が20kgほど減量してしまいました。何とか元の体重に近づけるように努力はしてきたつもりですが、食べることによりどうしても「血糖値スパイク+ダンピング症候群」が発生するため思うような食事が出来きません。カロリーもなるべく500Kcal以下になるように、抑え気味な食事量を続けて来ました。


カロリー摂取が少ない分は、間食で補えば良いかもしれません。しかし自分の場合は通常より血糖値の反応が早いようで、少しの間食でも具合が悪くなります。


主治医からは術後1年や3年後を境目として体重が戻って来ると言われていたのですが、まったくと言って良いほど何も変化が見られず少なからずショックを受けたものです。


胃がんの術後、体重というものはただひたすら待ち続けているだけで戻って来るのでしょうか?とても気になるので、術後10年を経過した患者さんたちのブログをよく徘徊するのですが、体重の方はほとんど戻らず、痩せたままつらい生活を送られている場合が多いようです。


どうやら、胃の全摘出で痩せた体重が術後に増加するというのはアテにならないようです。


食後血糖値を安定させる糖尿病治療薬「セイブル」の効能

今回たまたま、主治医のお心遣いで糖尿病の先生を紹介してもらい、糖尿病ではない私にも糖尿病の治療で使用してる薬を特別に処方していただきました。


「セイブル」という名前の薬ですが、これを食前に服用することで、食事の際の急激な血糖値の上昇を抑えながら腸の中で少しずつ時間をかけて最後まで栄養を吸収させていくという効能があるそうです。まるで「胃の代用」みたいな薬ですね。


糖尿病の治療薬「セイブル」


セイブルを服用し始めて血糖値が安定してみると、目まいや倦怠感など日常悩まされている不快感がずいぶんと軽減されました。しかし、何よりも嬉しいのは食事量を増やしてもダンピング症候群が起きずらくなったことです。


今までは、1食あたりのカロリー摂取量を500Kcal以下に抑えることでなるべくダンピング症候群に関わらないようにしよう、という「ネガティブ思考」でいたものが、これからはダンピング症候群のことを気にせず「ポジティブ思考」で食事ができる可能性が出てきたのです。



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胃を全適した「5年間の術後経験」で培ったこと

ふたたび書きますが、胃を全摘して痩せてしまっても月日が経てば体重は徐々に戻ってくる、という話しがまったくアテにならないということ。


胃はそもそも、「口から運ばれてきた食べ物を胃酸で溶かし、腸で栄養を吸収し易い状態に持っていく」という役割のある大切な臓器。これを取り除いてしまうと、食べ物は塊のまま腸にいくわけですから、十分に栄養が吸収されないばかりか、ダンピング症候群という酷い拒否反応を起こす要因となるのです。


ガン細胞は丸ごと取り除けるのかもしれませんが、どう考えても健康ではなくなるのです。それにより「再発リスク」や他疾患にかかるリスクが高いのは当然ですよね。


また、おそらく「抗がん剤治療」による体の負担も計り知れないものがあります。抗がん剤は正常な細胞まで殺すほどの「劇薬」ですし、手術は腹を切っているわけですからなおさら身体は弱るのでしょう。


悲しいかな、これが胃がん術後の現実です。


これほどにまで身体を痛めつけ重要な臓器を取り除いたわけですから、巷でよく言われる「1回の食事量を少なく、こまめに」摂るだけのネガティブ的食生活ではいつまで経っても体重が戻ることなんてあり得ないのだと思います。


まとめ

個人差はあれど、胃がん手術後の体重は待っていても元には戻らない。その原因は「ネガティブな食事量」のためです。


体重を増やし、体力を術前の状態に近づけるには、通常よく言われる「少量の食事をこまめに」続けるだけでは難しい。まずは食べられない原因(ダンピング症候群など)を特定し、医師に相談のうえでその原因を改善していくことが必要ですね!


追記

胃がん術後の食事スタイルは、個々人の病状や手術の方式、体質により個人差もさまざまです。また、術後それぞれの時期によっても対応策は異なってくるものです。なぜなら、「太りたい」という願望のもとで日頃から試行錯誤を繰り返すためでもあるからです。ボクの場合、本日で胃がんの術後6年4ヶ月19日目が経過しましたが、食事スタイルの試行錯誤という点では現在でも変わりません。


術後の当初からはずっと、1食あたり500キロカロリー以下の食事を心がけていました。これ以上に無理すると後記ダンピング症状が必ず襲ってくるからです。しかしこの時代には欠点がありました。それは「血糖値」のことにまるで無知だったからです。よって、その後はカロリーより「糖質」を気にする食事スタイルへと変えていきました。


糖質を気にし出すと、今度は自分に「糖尿病」の危険が迫ってきていることを知りました。それで主治医に相談し、がんセンターの糖尿病医に食後血糖値の上昇をブロックさせる「セイブル」という薬を処方してもらいました。それからは食前に必ずセイブルを服用する食事スタイルとなりました。


しかし、ずっと同じことを繰り返すと人間という生き物には「耐性」という問題が出てきます。セイブル薬も少しずつ効果が減少していき、副作用の方を強く感じるようになりました。それで一時期は服用を中止していました。


現在は「血糖値スパイク」がどうしてもつらいので、再びセイブルの服用を再開しています。セイブルを飲むと、無理に動かない限り後期ダンピングは防げます。しかし、本来の効能である食事直後の血糖値スパイク(前期ダンピング症状)の方は抑えられません。


また、食事スタイルについては現在、「低糖質&高カロリー」な食事が太るためにはベストだと考えています。しかし今現在、実際の食事に関しては、セイブル服用を前提としたうえで「普通の糖質量&高カロリー」の食事をしています。


この食事方法では当然、血糖値スパイクが激しくなり、食後は意識を保つことすら難しくなります。しかし、太ったり体力をつけるためにはどうしても「高カロリー」な食事が不可欠です。だから具合が悪くなっても今のところは無理してでもこの食事スタイルを実践し続けているところです。


以上に書いたことでも、ボクが胃がんの術後にいろいろと試行錯誤しながら食事を続けてきたことがわかると思います。しかし、やっぱり、「体重の増加」は別の問題として見るしかないのかもしれません。何をどうしようと結局、6年のあいだ体重は戻りませんでしたから。ボクの場合は胃がん発覚時の病状がひどかったのでその辺のことも関係してるのかもわかりませんが...。あくまで現状では、ボクの場合「胃がん術後の体重は、食事の工夫によっては増加しない。元には戻らない。」が結論です。


現段階では残念な限りですが、太るために何か良い「答え」が見つかった際にはまたブログでご報告しようかと考えています。


(初回執筆日:2017年4月28日6時00分)

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