加藤登紀子さん 乳がんだった‼︎ 28年の沈黙破り初告白、91年に手術し現在は完治
「昔、乳がんだったのよ。」エネルギッシュな活動で今もなおパワフルに現役を続けるシンガーが、突然の告白をしました。
歌手の加藤登紀子さん(74)が1990年に乳がんを患っていたことが分かりました。24日に放送のラジオ関西「加藤登紀子の地球に乾杯!」(月曜、後7:00)で明かされる予定です。
加藤さんはマスコミの取材に応じました。91年に左乳房の一部を摘出したことを告白し、ファンや関係者に「気を遣わせたくない」という思いで30年近く秘密にしてきたといいます。
しかし「病気を話し出せる雰囲気を作りたい」と、いつかは口を開くつもりでいたとします。なお、現在は完治し、体調にも問題はないそうです。
加藤さんに乳がんが発覚したのは、28年前の90年11月でした。米ニューヨーク公演の際、ふと左胸のしこりに気付いたそうです。
その瞬間「まさか…」と思った加藤さんは帰国後、病院へ直行し検査を受けたところ、ピンポン球くらいの腫瘍が発見されたといいます。
医師からは「悪性の可能性が非常に高いので、すぐに手術を」と診断されました。
それまで病気一つしてこなかった加藤さんにとって「乳がん」という病が人生初の体験でした。
加藤さんは「不思議と恐怖はなかった」ものの、「周りの方に気を遣わせたくない、普通に仕事したい!という思いでした」と、これまで乳がんのことをひた隠しに闘病することになった理由を説明しています。
よって、病気のことは身内と事務所関係者のみ知らされました。そして翌年1月9日に極秘裏で手術を受けたのです。
手術は無事終了。腫瘍と一緒に左胸の一部を摘出しました。術後2日目からは厳しいリハビリを始め、16日に退院。その翌日にはステージへの復帰を果たしています。
復帰後のステージでは歌声が変わらなかったため、ファンには気付かれずに済んだそうです。
当時の苦しみについて加藤さんは「身内からは見事だったと褒められた。私も本当によくやったと思います…。若かったのかな」と、懐かしそうに回想しています。
加藤さんは今、「乳がん」という大病を乗り越えられたことを振り返ってみて「あの時、暗くならずに諦めないでよかった」と語りました。
そして、結びとして「主婦の方、会社員の方たち。忙しくなるとどうしても自分のケアができなくなる。定期的な検査で未然に防いで、ずっと笑顔のあなたでいてほしい」と全国の女性に呼びかけました。
ボクが加藤登紀子さんのことを最初に知ったのは、映画「紅の豚」を観たことがきっかけだったと記憶しています。
低音かつパワフルな歌声が独特で、映画のストーリーに深みを与えていました。
最近、著名人のガン告白や訃報が相次いでいますが、その一方で病の発表を良しとせず、苦しみながら孤独に闘病する著名人も多くいます。
また、自身の体にメスを入れるのを頑なに拒否したことで惜しまれつつこの世を去った著名人も多くみられます。
それぞれに、生命を超越した「美学」というものが強く存在するのでしょうね。
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