父親の胃がん手術後「トイレが臭い!」昔は誰からも理解してもらえなかった
胃癌ブログ『ゆうらりハッピースマイル』の管理人Mです。ご訪問いただき、ありがとうございます(^^)
昔のことですが、父親がトイレに入った後は、独特の異臭が漂っていました。ちなみに、僕の生まれた家庭は、父、母、兄、僕の4人家族。母親も僕も、父親のトイレが臭いことについて口に出すことは決してありませんでした。
子供心に思ったことは、「大人は、オジサンになるとこんなにトイレが臭くなるの?」とか「父親のトイレが臭いのはお酒をたくさん飲んでるせいなの?」というもの。
母親はどう思っていたのか。それについては知る由もありません。しかし、父親がおこなった胃がんの手術と関連付けした発言をした者は家族に誰もいなかったと記憶しています。
父親が胃癌になった頃は手術後のおならやトイレが臭くなる情報さえなかった?
今からすればとても信じられない話しですが、父親のトイレが臭いのは、胃がんの手術をした影響だと家族全員が知らなかった可能性もあります。
僕の場合、手術で胃を全摘すると、食べものが胃酸で消化できなくなることや、その影響でおならや便が臭くなるのを最初に知ったのは、ネットの情報だったと思います。
当然ながら、父親が胃がんの手術をした昭和50年代はインターネットなどありません。そのうえ、本屋に行っても、胃がん手術後の後遺症を説明する書籍などは存在しなかったはずです。
昭和50年代はガン患者が医師に依存するしかなかった時代だったのかも
そうなると、患者が胃の切除した際は、後遺症などについてどこから情報を得ていたのでしょうか?
残るは、胃がんの手術を執刀した主治医しかいないはず。前の記事で「癌が治せるかどうかは医師の腕次第」と書きました。
情報不足だった昔は、その時に担当した医師に依存するしかどうしようもなかったのだな、と本当にそう思った次第です。
今の僕だからこそ「胃がんで闘病した父親の苦しみ」を理解できる気がします
そう考えると、父親のトイレが臭かったことについて、家族の誰も胃がん手術と関連付けられなかったことは仕方がなかったのかも知れませんね。
ところが、父親のトイレが臭いことについて、家族の中で1人だけ「臭え!臭え!」と大声で騒ぎ立てる者がいました。
幸いにも、胃がんの手術を終えてホッとした後に、家族の1人が「トイレが臭い!」と騒ぎ立てたら、患者本人のあなたはどう思いますか?
胃がん手術後の後遺症について、僕の知るかぎり、父親が家族に向けて自ら愚痴をこぼすようなことは一切ありませんでした。
それなのに、まわりにこんなことを言って馬鹿にする人間がいたら、父親もさぞかしツライ闘病生活を送っていたに違いない…。と、今の僕だからこそ、このように理解できるのかも知れません。
胃がん患者のウンコが臭いと馬鹿にすると「ウンコの顔」に育つかも?!
ちなみに、父親のおならやウンコが臭いと散々バカにしたこの身内。他の家族とは誰とも顔が似ていません。何故でしょうか?
それはおそらく、神が罰をお与えになられたのかも知れません。
「天に唾して己が面に掛かる」という諺があります。これは、人に害を与えようとして、かえって自分がひどい目に合うことのたとえに使われたりします。
父親のウンコを馬鹿にした結果、家族の誰にも似つかない「ウンコの顔」に育ったのは、この諺が示すとおりで、自分への災いとして降りかかって来たものなのか?
ですから、家族が胃がんになったとしても、決して悪口など言ったりしてはいけません。むしろ、苦しまない闘病生活が過ごせるように理解して支えてあげましょうね(^^)
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