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「人生会議」を啓発する小藪一豊の週末医療ポスター、非難される理由とは?

「人生会議」を啓発する小藪一豊の週末医療ポスター、非難される理由とは?

がんブログ
2019/12/02
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#人生会議 #小藪一豊 #週末医療ポスター #厚労省ポスター #がん終末期 #がん患者 #高須院長 #癌 #ネット記事 #キュレーションサイト

小籔千豊


吉本お笑い芸人の小藪一豊さんを起用した終末医療ポスターについては先日、この記事でも取り上げました。

「俺の人生ここで終わり?」小藪さん起用の終末医療ポスター4070万円の公費がドブに…

厚生労働省が25日に公開した終末期医療に関するポスターは、さまざまな議論を巻き起こしていますね。非難の揚げ玉とされたのは、お笑い芸人の小藪千豊さんが酸素チューブをつけ、最期を迎えた入院患者に扮した姿とともにつづられているセリフの数々。「俺の人生ここで終わり? 大事なこと何にも伝えてなかったわ」「病院でおとんのすべった話聞くなら、家で嫁と子どもとゆっくりしときたかったわ ほんまええ加減にしいや」「こうな...

このポスターは、「俺の人生ここで終わり?」といった心の声と共に、小藪さんが苦しそうな表情で患者を演じている厚生労働省の啓発ポスターです。


ところが、このポスターの内容に関して不謹慎だとする声があがり、たった1日で掲示中止になる事態となりました。


その裏で、「何が悪い?」という声も多数あがっており、『人生会議』というキーワードと共に、ポスターが物議を醸して話題となっています。


さらには、がん患者からも「何が悪いのかわからん」との声が上がり、ポスターに起用されただけなのに謝罪をした小藪さんがかわいそうである、といった意見も多数あがっているようです。

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全身がん闘病中で自身もがん患者の高須院長がツイート「何が悪いの?」

自らもがん患者であり、全身癌で闘病中の高須院長は、Twitterの公式アカウントに「このポスターの何が悪いの?」という内容をツイートしました。

このツイートに関しては、ユーザーからも多くの反応がありました。中でも一番多かったのは小藪さんがかわいそうである、という意見でした。

謝罪する小藪さんが「かわいそう」との声多数あがる

小藪さんは、さまざまな所で「申し訳ない」と謝罪しています。しかし、そもそも小藪さんが自分で考えたポスターでないにもかかわらず、「芸人はふさわしくない」や「グロテスク」といった小藪さんへの批判のようなものが多く、世間は「小藪さんなんも悪くないだろ」という声が多くあがっていました。

批判するならポスターよりも他にあるはず

癌のネット記事はただの憶測からしか生まれない


僕も最初は同じように「このポスターのどこが悪いの?」と疑問に思いました。ちょっとやり過ぎなのでは?とも思いましたし、何でもかんでも批判するクレーマーが横行するこの世の行き着く先はいったい何を目指しているのか?と感じてしまいます。


いつも国や行政機関ばかりを槍玉にあげて批判するけれど、この程度のポスターが悪いとするならば、他に批判すべきことはもっとたくさんあるはずです。


その一例が、キュレーションサイトなどで量産される癌のネット記事。これこそ、がん患者から悪戯に不安を煽るものとして批判されるべきではないでしょうか?

癌のネット記事が悪質な理由とは

癌の情報で真逆の内容が書かれたネット記事が連続している


なぜ癌のネット記事が批判されるべきなのか?これについては、次の例をご覧いただければ明らかだと思います。


癌を発症する要因として、「がん家系」ほどそのリスクが高いそうです。これについては、「がん家系」はやっぱりがん罹患リスクが高い、喫煙以上の影響もという記事で紹介されていました。

家族歴がある場合にがん罹患リスクが上昇する理由として、同じ生活環境を共有することによる環境的側面と、遺伝的側面が影響していると考えられる。今回の研究結果から、本人の喫煙や飲酒、体格にかかわらず、家族歴があることがリスク上昇と関連することが明らかになった。研究グループは、「がんの罹患にはさまざまな要因が関連する。家族歴がある人は、予防のためにリスクとなる生活習慣を避け、推奨されているがん検診を受けることが勧められる」と述べている。


ところが、上のネット記事と並んで表示されていたのがこちらの記事。今度は、癌を発症する要因として、遺伝がわずか5%しか存在しないのだとする話しが、がんを引き起こす原因 食事が30%で遺伝はわずか5%という記事に書かれていたのです。

1996年に米ハーバード大が発表した研究でも、がんを引き起こす原因は「食事」が全体の30%を占め、トップだった。がんの原因とされることの多い「遺伝」は5%しかなく、日々の食生活が健康に与える「負の影響」がいかに大きいかを示している。


僕はこれらの記事を読み終えたあと、こう思いました。


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「一体、どっちなんだよ!」


この2つの記事は、それぞれがまったく異なる内容を書いています。これを連続して読んだ人は一体どのように判断すれば良いのかまったく分からなくなりますよね。


癌という病気は、話しの結論が違うことなんてあってはならないのです。結論が異なるということは、どちらかの記事がデタラメということになるわけですし、そもそもはっきりと分かっていない話しを記事に取り上げている可能性だって考えられるのです。


だとすると、不明確な情報をネットに流すのは問題だと思います。

おわりに

それなのに、こういった記事は見て見ぬふり。非難の目は必ず、国や行政機関のほうに向けられるわけです。


それはなぜかというと、学校などへ何でも理不尽な非難をするクレーマーと同じ道理なのかも知れません。


要するに、単なる弱い者いじめに過ぎないのです。今回の騒動を側から見ていて、クレーマーはクレームを言いやすい所へ集まるのだと思いました。


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