胃がん闘病中の40代、美容室が『癒し空間』と感じる年齢に

ByM

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胃がん闘病中の40代、美容室が『癒し空間』と感じる年齢に


自分の"胃がん"のことを書くのは気が重い


前回はちょっと、記事を書いた自分自身もショックで唖然としてしまい、がんの話題からしばし遠ざかりたいという気持ちになった。備忘録のつもりで、忘れないうちにと思って、胃がんの治療中当時のことを書き連ねているのだけれど、やっぱり自分のがんのことを書くのは気が重い。


唖然。胃がん で参加した 臨床試験の総括報告書「みんな死んでる...」

 目次 1. 胃がんで私が参加した『臨床試験の総括報告書』2. JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)とは3. 公開された!胃がん臨床試験「JCOG1002」の総括報告書4. 総括報告書による、臨床試験の登録患者数と治療経過5. 臨床治験の最終結果に唖然!ゾッとする抗がん剤治療の恐ろしさ 胃がんで私が参加した『臨床試験の総括報告書』前回のブログを書くにあたって、ついでに何気なく自分が参加した胃がんの"臨床試験"についてネットで検...


胃がんの臨床試験、DCS療法の補足


前回の補足で追記だが、臨床試験の有害事象としてグレード3の血液毒性や食欲不振、吐き気がひどかったらしい。それを教訓として、さらに新たな臨床試験も行われたようです。内容としては、3種の抗がん剤(ドセタキセル、シスプラチン、ティーエスワン)は同じながら、ドセタキセルを減量した改良バージョン。その結果、切除不能な胃がんに対して非常に高い有効性を示したようです。今後、ステージ4を含む切除不能胃がんに対する強力な抗がん剤治療として期待されるとともに、コンバージョン手術への移行を可能にする化学療法として結論付けられてました。



ちなみに、改良された臨床試験で登録された胃がん患者数は49人。評価可能だったのはそのうちの43人でした。



43人の治験患者のうち、遠隔転移の消失やダウンステージが得られ手術が可能になった患者数が15人。無再発生存期間の中央値は350日、全生存期間の中央値は722日でした。また、抗がん剤投与のあとに手術が出来なかった人の生存期間中央値は413日でした。



これらの臨床試験の目的は、「いかに手術にこぎつけられるか」というものです。たしかに、生き続けるためには何とか手術までたどり着くことが大切なのだけれど、総括報告を見ていると「手術まで」の部分ばかりが重要視され、「その後のことは知らないよ」的な印象を強く受けるのです。まあ、それが「臨床試験」というものなのでしょうけど…。



臨床試験に参加する患者はいわば、その安全性を確かめるための「モルモット」な訳ですが、がんを治すための「治療」という観点から考えると、決して生やさしいものではないのです。がんの標準治療が行なえないので、仕方がないのかも知れないけど。



臨床試験に参加しても、手術まで辿り着けたのは43人中、たったの15人。強力な抗がん剤のダメージに苦しみ、手術できなければ生存期間の中央値は1年ちょっと。手術できても、その生存期間はたった2年未満なんです。



胃がんはとくに、QOLに著しい影響をおよぼすツライ病気。いつまでも後遺症に苦しみ続ける私が痛感することは、臨床試験に参加する以上は、その後の体へのダメージやリスクを覚悟して臨む必要があるということなんですね。一番大切なのは、初期のうちに胃がんを見つけるということに尽きてしまう訳ですが...。





末期の胃がん患者のブログ運営は至難

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これらで分かることは、末期の、とくに胃がんを患った患者がブログを運営することはとても至難な技だということ。何を言いたいのかというと、本当に末期の胃がんで苦しみながらブログを書いていた患者も知っていますし、途中でブログ更新が途絶えてしまっているケースもあります。


胃がん ブロガー さんの - 予約 投稿 - という形の『遺書』について

私が登録してる『にほん ブログ村』さん。にほんブログ村 胃がん同じく、『胃がん』ブログを運営されてるブロガーさんの予約投稿と思われる記事を目にしました。最後のご挨拶&はろー 俺!|ステージⅣ胃癌との闘病物語 癌になんか負けてたまるか❕胃癌出てコイや(ノ`△´)ノゴルァ~この記事だけでは、現在における正確な消息の方はわかりようがありませんが、大変なショックを受けるとともに、私と同じくブログの最終回に『遺書』とい...


最近、自分のことを「末期がん」だとか、「ステージ4」などの言葉を容易に使い、ブログを運営している人が非常に増えました。臨床試験などの悲惨な状況や現実を直視すれば明らかなように、末期の胃がんをわずらった全ての人間が、さも元気にブログを更新し続けることなどはまったくあり得ないわけです。


ステージ4・末期胃癌?「ニセの胃がんブログ」はいつまで続くのでござるか!? - 本物より

ステージ4の末期がんと偽る「ニセの胃がんブログ」に関して投稿がぼちぼち食事の支度を、と考えていると、このブログに読者の方からメール投稿を頂きました。おそるおそる内容を拝見すると、「偽のステージ4末期胃がん」と思われるブログの主がいろんなブログにコメントを投稿しまくったうえ、自分のブログに誘導する手法でアフィリエイトにつなげているというものです。これ、「プロ」のアフィリエイターがよく使うテクニックで...


考えかた次第では誰でも、治療開始前の胃がん宣告を受けた段階では「末期のステージ4」という発想が成り立つかも知れません。なぜなら、「このまま放置していたらがんが進行してあと◯◯ヶ月で死んでしまう」と医師から説明を受ける訳ですから。これを「余命宣告」と都合よく解釈したりして、自分の病状を多少付加して大げさに表現しているケースが多いと思われます。



これから胃がんの治療を始める患者さんは、がん患者のブログを参考にする際には、このようなことをわきまえた上で、ぜひとも惑わされることのないようにして頂きたいものです。


最近の、私の体調や胃がんの後遺症


今日のエッセイは、自分の胃がんの話題を書くには精神的に少し重たく感じているので、ちょっとばかり横道に外れることにします。


美容室に行ってきました。最近は体力がさらに衰えてしまい、歩いていると突然頭が重くなってきて、まっすぐ歩けなくなってきています。タイミングをみて甘いコーヒーを飲んで応急処置をしたりしますが、美容室に行くのさえもひと苦労です(汗)こんな体調で目的地に着いても、ロクな事がありません。しばらくすると大体、ひどい動悸が始まり、額からドッと冷や汗が流れ出すんです。行きつけの美容室ですから、体調の異変に気付いた店員さんが「暑かったですか?」と言いながら、すかさずおしぼりを持って来てくれます。ちなみに、自分が胃がんだったことや、たびたび迷惑をかけてる「冷や汗」は胃がんの後遺症が理由なのを、美容室の人は誰も知りません。


美容室を「癒し空間」と感じる年齢に


イメチェンしました。


胃がん闘病中の40代、美容室が『癒し空間』と感じる年齢に


いつもはツーブロック&パーマにしていましたが、最近流行りの"ゆるふわ"マッシュルームに。パーマは、マッシュルームに合うようにおまかせしたら、レゲエの人みたいになりました(汗)


幼い頃は、理容室で刈ってもらってました。思春期になると少し背伸びして、美容室デビューしました。オレはちょっと先を行ってるゼ的な(笑)その頃は、シャンプー台で仰向けになりながら店員さんと顔を合わせるのにさえ異常な小っ恥ずかしさを感じ、緊張感をおぼえました。


そんな私も、もうすぐ45歳。38歳で胃がん宣告を受けてからというもの、「術後から何日生きた」と自分がどれだけ生き長らえているのかを指折り数える人生になりました。30代の頃は、まさか自分が40代になって延命目的のこんな人生を歩んでいるとは想像すらできませんでした。


若い頃は、度胸試しで若気の至り的な意味合いで通っていた美容室ですが、今では「癒し空間」に変わりました。美容室で過ごすひとときを「癒し」と感じる年齢になったんです。そう思ったとき、「ああ、自分は歳をとったんだなぁ…」って(汗)


私が行きつけの美容室は、ある時期から客層が変わりました。地元のオバさんが急激に増えたんです。今回も、周りはオバさんだらけ。美容室通いをするオバさんも、私と同じく美容室に癒しを求めているのかな?という感じがしました。


私は目が悪いので、お店に入ってメガネを外すと目をつむっているか雑誌を読んでいるか。だから、滅多に店員さんから話しかけられることもありません。目をつむっている時は、店内の心地良いBGMを聴きながら、何も考えないでボケーッとしていたり。一種の"瞑想"と同じですね。1日の中で、何も考えない時間を作ることはとてもいいことだと思います。



目をつむりながらオバさんと店員さんの会話を聞いてるのも楽しいです。オバさんの話しは機知に富んでいて、とても勉強になったりするんです。今回は、乳がんで亡くなった小林麻央さんの話題が出てました。その後、がんの話題が続き、オバさんがつい最近、低血糖で倒れて大きなタンコブを作り、救急車で運ばれた話しに。店員さんが低血糖になった理由を聞いてましたが、私は今までの流れからして「もしかして胃がんの後遺症?」とか想像しちゃいました。実際には糖尿病で、食後に飲まなきゃならない薬を食事をしないでウッカリ飲んでしまい、突然の低血糖でひっくり返ったそうです。そのオバさんは低血圧らしく、医師からは「低血糖と低血圧が重なると命に危険をもたらすから気を付けなさい」と忠告を受けてるそうです。「低血糖&低血圧」か。とてもコワイですね…。


心地良いBGMの流れる空間の中で、いろんな会話を聞きながら目をつむってみたり、雑誌を読んでみたり…。お菓子や飲みものまで出してくれるし、長時間の丁寧なマッサージまで施してくれるし。美容室ってほんと、44歳の私にとっては身も心もリラックスできる「癒し空間」なのです。


胃がん闘病中の40代、美容室が『癒し空間』と感じる年齢に


帰り道。前方に可愛いチワワちゃんがずーっと私をガン見してるけど。なぜだろう…。

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