胃がん 治療 が終わった。手術後の 胃切除症候群 は放置していいの?

By

スポンサードリンク

胃がん 治療 が終わった。手術後の 胃切除症候群 は放置していいの?


昨日のブログで「癌にまつわる素朴な疑問 - がん治療が終わったら? Q&A - トピリスト」という記事を書いたのだけれど、ここで取り上げたQ&Aにはいささか拍子ぬけしたイメージを持たれたかもしれません。


がん治療後の心がけ

  • ・健康的な体重を達成し、維持しましょう。
  • ・定期的に運動しましょう。
  • ・野菜、果物、全粒穀物が多い食事パターンにしましょう。


たったこれだけでは、がん治療のあとに後遺症が残ってしまった場合などについては何ら解決の糸口にはなりませんね。


今回は補足として、重い胃がんを患った経験者の立場から、がんの後遺症を少しでも和らげてQOL(生活の質)の向上をめざすために私が実際に行なった取り組みについて簡単にご紹介しようと思います。


スポンサードリンク

後遺症やQOLの低下はがんの部位によって異なる


がんの治療後は、抗がん剤手術で臓器を切除した影響でさまざまな後遺症QOLの低下をもたらします。しかし、その程度や種類については、がんの切除した部位や個々人の体質によってさまざまに異なってくるものです。


私の場合は胃がんですが、最初に3種類の抗がん剤を投与したあと、手術で胃を全摘しました。人間が食物摂取するうえで重要な役割を担う胃を喪失するわけです。したがって、術後に残る後遺症やQOLの低下という点では、いちじるしく重いほうの部類に属するといえます。


胃がん手術後で実際に経験した主な後遺症


胃がんの手術のあとに経験した、主な後遺症は次のとおりです。


  • ①体重減少
  • ②ダンピング症状
  • ③腹部膨張感
  • ④低血糖


胃を喪失したことで満足な食事が出来なくなり、①の体重減少が進みました。いずれ下げ止まりはしましたが、最大で20kgほど痩せました。体重の減少は、体力低下睡眠障害など、さらに二次的な弊害を及ぼしていきました。


術後の食事に慣れてくると、少しでも体重を戻したいという気持ちにかられます。しかし、食事量が増えるにつれ、②のダンピング症状を経験することになるのです。


食事にともない、③の腹部膨張感にも苦しめられます。腹部膨張感も、頻繁な下痢やおならなどの二次的弊害を及ぼしました


胃の喪失により、栄養を蓄えておけなくなります。すると、断続的に④の低血糖が起こるようにもなりました。


後遺症の改善は発生のしくみを理解することが大切


当然ながら、上に述べた後遺症によって生活の質(QOL)が低下します。日常生活が制限される訳ですから、とてもつらいですし、何とか少しでも改善したいものです。


術後の食事指導などで胃切除後の食事方法を説明してもらってもなかなか思うように食事ができない。気をつけて食事をしても、食後には必ずひどい後遺症で苦しんでしまう。


教えてもらうことと実際に起こることが違っていたりして、いつまでも後遺症が良くならない。改善策がわからず、悩まれる方も多いのではないでしょうか?私のブログは、そのような悩みを抱えた方に良く閲覧されています。


今まで行なった治療や、個々人の体質もそれぞれ異なりますし、実際に体験する後遺症が医療従事者の説明とのあいだで違和感を感じてしまうのは仕方がないことです。


術後の後遺症を少しでも改善して、QOLの向上を目指すにはまず、自分に起こっている後遺症のひとつひとつを洗い出し、それぞれについて発生のしくみを理解することが大切です。


私が自分の後遺症を理解するためにやったこと


私は今でもずっと体重がなかなか戻らずに苦しんでいますが、一番つらいのが食事によって起こるダンピング症状でした。


最初は胃の喪失により食べ物が腸にそのまま流れこむことが原因だと単純に考えていました。あまりカロリーの高い食事も良くないのかも知れないとも思ってました。また、食べ物の相性によっても違いがあるようにも感じてました。


一度の食事量を減らしたり、カロリーを気にしてみたり。しかし、それではいつまで経っても体重は増えないでしょうし、ダンピング症状は起こるべくして起こるのです。



そこで私は考えました。「まずはダンピング症状が発生するしくみを徹底的に理解しよう」と。医師に相談すると、自分の血糖値を計測すると良いかも知れないと教えてもらいました。

血糖値とダンピング症状の関係性については今まで深く考えたことはありませんが、医師のアドバイスを参考にして血糖値の測定器を購入しました。だいたい1万円くらいのものです。


≫Amazonの一覧ページで『血糖値測定器』を見てみる



胃切除後症候群「ダンピング症状」のしくみ


さっそく、購入した血糖値測定器で食事の際に起こるダンピング症状と血糖値の関係を調べてみました。これについての詳細は以前の記事に書いてますのでそちらをご覧ください。


 関連記事  胃がん がんセンター の 医師 と 診察時の問答/その1


血糖値を測定したことで、ダンピング症状の時に私の体で何が起こっているのかが理解できました。


軽い食事をしただけで、短時間のあいだに血糖値の数値が300近くも上下していたこと、最終的に40台の低血糖となり、危険な状態になっていることがわかったのです。


血糖値の測定値


この結果を医師に伝えると、私の後遺症はかなり深刻なものだと教えてもらいました。


糖尿病の人は、もともと血糖値が高い状態ですが、食事をすると血糖値がさらに上昇します。私の場合も同じく血糖値が上昇するのですが、普通の状態から上昇する分だけさらに上昇幅も大きくなっているのです。


血糖値が上昇した場合、糖尿病の人はインスリン注射をして数値を下げますが、私は糖尿病ではないのでインスリンが大量に分泌されることになります。食べ物が直接、腸に送りこまれることでインスリンも過剰に分泌されるようです。結果的に、いつ気を失ってもおかしくないほどの低血糖状態に陥るのです。


血糖値の異常とダンピング症状の悪化は進行する


しかも、血糖値の異常に気づかずに放置したままだと、ますます悪い方向に進行していきます。これに関しては糖尿病を放置しているのと似たようなものがあるのだと思います。


血糖値の異常が進行すると、さまざまな二次的弊害も現れてきます。足の攣りこむら返り頭皮の荒れなど…。


血糖値の上下幅もますます大きくなり、いつ倒れるかの危険性も高まります。当然ながら、ダンピング症状の頻度も増えていくことになるのです。


ダンピング症状の改善には早めの血糖値対策を


では、ダンピング症状を悪化させずに改善するためにはどうすれば良いでしょうか?


まずは、ダンピング症状の原因となる、血糖値に気を配った食事を心がけることが大切。


 関連記事  【糖質量の計算方法】ダイエット、胃がんの術後、糖質制限中に便利な糖質速算法とは[今日のエッセイ]


一食あたりの糖質量に気をつけたり、料理する際の調味料で糖質の高いもの(ケチャップやソースなど)の使用を避けるなど、出来る限り糖質を減らす工夫が必要です。


 関連記事  絶品! - 糖質制限 - カレー の作り方・レシピ | 永久保存版


それでも、なかなかダンピング症状が改善されなかったり、低血糖の頻度が増えてると感じたら、自分の血糖値を計測してみること。まわりに糖尿病の人がいれば、計測器を買わずとも使わせてもらえば良いことです。血糖値を測定すれば、自分のダンピング症状がどんな状況なのかが良く把握できるかも知れません。



もちろん、胃の切除を経験した人の体験談を読んだりして同じような境遇の方々がどのようにして後遺症を克服したのかを知ることも大切です。


現在、ダンピング症状を治す特効薬は存在しません。もし異常を感じたら、悪化が進行する前に医師への早めな相談をおすすめします。

関連記事

この記事が気に入ったら
シェア!

 シェア
Share & 拍手
スポンサードリンク