胃がんの全摘手術直前、母親の言葉に心が乱れる

M

2018-12-15
ステージ3B 多発性高度リンパ節転移胃癌
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こんにちは。胃がんブログの管理人Mです。今回からはいよいよ、胃がん根治手術の当日に話しを進めます。私にとっては人生最大の出来事である「胃の全摘」というショッキングな事柄なれど、それはまさに一瞬の間で通り過ぎて行ったのでした。


胃がんの全摘手術直前、母親の言葉に心が乱れる





約半年間の胃がん治療を経て、いよいよ運命の手術当日を迎えた

前回書いた記事の続きです。しばらく更新が停滞してました。すみません。


胃がん手術前夜、胃全摘の代替療法や切らずに治す方法を医師に尋ねた(2/2)

胃全摘の代替療法、胃の切除以外の胃がん治療法Q&A前回の記事『胃がん手術前夜、胃全摘の代替療法や切らずに治す方法を医師に尋ねた(1/2)』の続きです。胃がん宣告を受けたのが、2011年11月。それからというもの、根治手術を目指しながら必死の思いで胃がん治療を続けてきた約4ヶ月間でした。2012年4月4日、入院先であるがんセンターの手術前夜のこと。さすがに様々な不安や恐怖心がこみ上げてきて、この気持ちのままで手術を...


最近、PC画面に向かいながらブログを書いてると、すぐに意識が朦朧としてきます。困ったものですね(汗)

ちなみに、胃がん宣告からの治療の経緯をずっと「今日のエッセイ」というカテゴリ内に書いてきましたが、新しく「胃がんヒストリー」というカテゴリを作ってぜんぶ記事を引っ越しました。

他の話題を書くと、記事前後の脈絡が訳わからなくなることに今さらながら気付いたので…(汗)

何はともあれ、いよいよ運命の手術日を迎えました。しかし、当日の朝の心境は、この日を迎えたことがとても嫌で嫌で仕方なかった(汗)

今まで、この日のために胃がん治療を続けてきたはずなのに…。本来なら、誰もが喜ぶべき状況なのだろうか?

たしかに、今日で私の体内に存在するすべての腫瘍が取り除けてしまえば新たな人生として再出発できる。しかしそれは同時にひとつの人生に終わりを告げることでもあるのです。

手術が無事に終わったら、胃を喪失して今までとはまったく違うもう一人の自分がいる。何だか、これから泥棒にでも入られるような、変な気持ちになった。

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胃がんの手術直前に母親から告げられた言葉で心乱れる

手術は、8時すぎに看護師さんが迎えに来ることになっている。そのため、当日の朝は親族が早い時間から病室に勢ぞろいしていた。


胃がんの全摘手術直前、母親の言葉に心が乱れる


手術の時間が迫ってくるにしたがい、ソワソワしてきて落ち着かない。まるで超絶怖いジェットコースターに乗る順番待ちをしていて、そろそろ自分の番が回って来そうな時のドキドキ感と似ていた。

親族達とあまり会話をすることもなく、緊張感の高まりと同時に神経が研ぎ澄まされていく自分。

予め用意された手術着女性用のストッキングエコノミー症候群の防止用)を履いたら、看護師さんが病室へ迎えに訪れた。

車椅子に座る。これから手術室までこれに乗って送られていくのだ。いざ出発、というときに、母親が話しかけてきた。

〇〇クン。あさっての電話回線の工事は、何時からだっけ?

てっきり、手術に向けた激励の言葉かと思っていたが、母親が発した言葉は、私が引っ越しで退去した部屋のインターネット回線を撤去する工事の確認だった。これから手術に臨もうという時だったので唖然とし、心が乱れた。

母親がこのタイミングでなぜこのようなことを聞いてきたのか?を瞬時に考えた。

おそらく、次に会うときは私があの世に逝ったあとかも知れない。きっとそんなことを頭に思い描いていたに違いない。本能的に口から出たその言葉が、その時におけるリアルな気持ちだったのだろう。

この質問に対して、私は返答しなかった。というより、この言葉を聞いて以降、母親とは二度とまともな会話をしなかったと思う。

母親は2016年1月に脳梗塞でこの世を去った。倒れるまでに何度も電話がかかって来たが、一度も出なかった。

生まれてからずっと、母親には酷い目にあわされ続けてきた。これについてはブログで何度も書いてきたから、ここではあえて触れない。

手術直前に何故、親として労いの言葉ひとつかけられないのか。もう、この母親と関わるのもこれが限界だと思った。

母親は晩年、長男の家の近くに部屋を借りて一人暮らしをしていた。腰を悪くして、介護が必要な状態だった。

長男は酷い家庭内暴力で家庭崩壊させたことは、これまで何度も書いてきた。この、認知障害を持った長男に対し、母親は何も処置をせず、私を連れて夜逃げした。そしてその後、私も育児放棄をされることになる。

認知障害(にんちしょうがい、Cognitive disorders)とは、精神疾患の一種。 主に学習、記憶、理解、問題解決に障害をきたしている状態であり、健忘、認知症、せん妄などの疾患が含まれる。認知障害 - Wikipedia

精神疾患は、時間の経過によって治癒することはない。そのまま大人になった長男は、ますます凶暴化して凶悪犯罪を犯すまでになった。きっと、母親の晩年は長男によって粗末に扱われたものだったに違いない。

亡くなったあと、母親は脳に何ヶ所か脳梗塞になった形跡があったそうだ。具合が悪くても放置されたままで、もしかするとまた長男から度重なるDVを受けていたのかも知れない。

母親が危篤状態だったとき、長男はそれを私に知らせず母親が息を引き取る瞬間をスマホで撮影。その動画を私に送ってきて、自慢気なことを言っていた。頭がおかしいのだ。母親が苦しんでる様子もアメブロにも公開していた。

たしか、母親が最後に電話してきたのは倒れる数日前だったと記憶している。何か苦しい思いや伝えたいことがあったのかも知れない。

しかし私は、あの手術直前の記憶がよみがえり、どうしても母親とは会話する気持ちになれなかった。

そんな私も、これから行なう手術によってひとつの人生に終わりを遂げ、今までの自分は死ぬことになるのだ。全身麻酔から目が覚めたら、どんな自分に生まれ変わっているのだろう...。もう少し本で調べておくべきだった?


(初回投稿:2018年4月12日)

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