がん手術後の「ICU」集中治療室で過ごした体験を語ります

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こんにちは。胃がんブログ「ゆうらり Happy Smile」の管理人Mです。


これから「がんの手術」を控えている患者さんにとっては、いろいろな術後の心配事が浮かんで来たリして不安な日々をお過ごしになっているかもしれません。実際のボクもやっぱりそうでしたから...。


そこで今回は、手術直後に過ごすことになるICU(集中治療室)での数日間の様子を書いてみようかと思います。


この記事を読んで、手術が終わったあとで過ごすICUはだいたいこんな感じなんだな、と知っておいていただけると幸いです。ただし、がんの種類や病状によって個人差もあるかと思いますので、その辺はご理解ください。



がん手術後の「ICU」集中治療室で過ごした体験を語ります


がん手術後にICU(集中治療室)で過ごしたときのポイント

とりあえず、ICUで過ごした時のポイントをざっくりまとめてみるとこんな感じになるのでしょうか。


①朝に手術を行なったら(ボクの場合)全身麻酔から目が覚めて気が付いたら夜になっていた。


→ボクが目が覚めるまで親族が付き添ってくれていたから術後すぐに会話ができたけど、目が覚めても頭はボーッとしてたり、まともに身動き出来る状態じゃないから誰かに電話するとかはなかなか難しいと思う。まあ、電話できる状態がすでに夜遅くなっているということもありますが...。


②ICUにはテレビが備え付けてあるし、携帯電話(スマホ)も使えた。


→携帯電話が使えたのは、自分の病気が胃がんということもあったからかもしれない。病気によっては(心臓など)禁止される場合もあるのでしょうか?


→テレビも自由に観ることができた(テレビ視聴用のテレホンカードみたいなものを買う)。しかし、術後は体が重だるくて眠っていることが多かったのでテレビを観るどころじゃなかったし、誰かに電話することもしなかった。


③術後に目が覚めたら体中にドレーンが刺さっていて身動きしづらい。


→最初は起き上がることすら難しいので、お腹が痛くなったら(術後は下痢ピーがひどかった)ナースコールして、看護師さんの介助のもと、ベッドで用を足す(小さい方は尿管が刺さっている)。


④翌日の午前中から「歩行訓練」をやらされる。


→これにはビックリしたが、リハビリが早ければ回復も早いそうです。しかし、最初にベッドから起き上がるとき呼吸が出来ませんでした(汗)


⑤ICUの看護師さんは病棟の看護師さんに比べてとても細やかな対応をしてくれる。


→ボクの場合は親切な男性看護師さんが優しく接してくれたので今でも強く印象に残っています。


⑥ICUにいる期間は?


→人それぞれで、疼痛やドレーンからの排液を観察しながら液漏れが生じてないかなどさまざまな状態をみたうえで医師が判断するのだと思います。


→ちなみにボクの場合はどちらかというとある程度、スケジュール優先みたいな雰囲気を感じた。まあ、当然ながら経過はしっかり観察されているうえでのことだとは思いますが。突然、病棟側からの指示連絡でICUから出るお達しが出たようです。約3日後のことでした。



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胃がんの手術後、ICUから退院まで

手術が終わった直後は全身麻酔の関係もあって意識が朦朧としていたが、その日の深夜は地獄のようだった。


 参考記事  ICU 地獄 | 竹原慎二 オフィシャルブログ


熱が40℃あり、目が回ると同時に極度の寒気。おまけに腹を下してしまい、自分では目の前にあるトイレにすら行けないので頻繁にナースコールのボタンを押して看護師を呼ぶのだが、簡易便器を添えて貰っても腹に力が入らずなかなか用を足すことが出来ない。何とも情け無い思いだった。


翌日の朝になり、看護師から「エコノミー症候群防止のため、今日から集中治療室の廊下で歩行練習してもらいます」と。


「えっ!!手術翌日から歩くの!?」


そんな話しは一切聞いてなかったよ...。その時は体中に太い管が9本も刺さってるうえに、点滴や酸素マスクまでしてある状態。こんな状態で歩かされるのか!?と、少なからず驚かされた。


取りあえずベッドからまず体を起こしてみると、ズシリと全体に重さを感じて呼吸が出来なくなった。


時間をかけて何とか立ち上がったものの、体中の管がもの凄く重くて邪魔なうえ、お腹回りの筋肉を全部切除されたのでそもそもどこに力を入れて歩けば良いのかがまったくわからず動揺した。


人間が歩く時には、腹筋が非常に重要な役割を果たしていたことをこの時はじめて知ったのです。


この、何処に力を入れれば良いのかがわからぬ感覚は、実際に胃がなくなった者でないと理解出来ないかもしれません。


その日は結局、目の前の廊下をほんの少しだけしか歩くことが出来なかった...。


ボクの場合、集中治療室では担当看護師に男性が付くことが多かった。


男性看護師を見掛けるのは初めてのことだったが、細心の気配りが行き届いたうえ、とても丁寧な対応。素晴らしいなと感じた。


3日後だったと思うが、集中治療室から自分の病棟に戻る話しが持ち上がった。


たしか、病棟の女性看護師がやって来て、男性看護師に話しているのを聞いていたのだと思う。


女性看護師が立ち去った時の、男性看護師のひと言。


「あそこの階は、低いんだよな…。」


たぶん、看護ケアのことを言っているのだと思うが、内部でも色々あるのだな、と感じた。


今回の入院では、その様な普段知り得ないことをいろいろと垣間見ることがあった。


病室に移り、傷の痛みや横になっている間の背中の痛み等にはとても苦しんだが、幸い合併症や手術接合部の不具合等には問題なく順調に進んだようだ。


体中に刺さった管も、毎朝の回診毎に1本ずつ抜かれていった。


その回診だが、主治医を先頭にもの凄い人数のドクターが列をなしており、まるで、さながら「白い巨塔」を観ているかの光景。ドラマや映画で題材となっているような権力構造がここにもあるのかな?と考えたら何だか面白かった。


刺さった管を抜くのは1番下らしきドクターの役目のようで、作業が終わらない間にドクターの列は次に向かってしまう。


2人程作業中に残されたドクター同士の会話。「あとは俺がやっておくから、〇〇は早く追いかけて!!」


ずいぶんと先頭集団に気を使っているようだった。


しかし、1人残されたドクターも急いで群れに戻ろうと慌て出すと管の抜き方が雑になり、とても激痛が走った。


最終的に管も全部取れ、1週間ほど経過して抜糸。


といっても糸ではなく、実際はホッチキスだったのですが、縫合が施されているため、この頑丈に留めてある金具をどうやって外すのかと思っていた。


ドクターに、早いのと、痛くないけど時間がかかるのとではどっちが良いか?と聞かれ、取りあえず早いのでお願いします、と答えた。


そうすると、でっかい器具が現れた。


ゲッ!?ガーン!!


もしかして、普通のホッチキスの針を抜くようにお腹もやるのか!?


ひとつひとつ針を取っていくと同時に激痛が走り、早いのでお願いしたことを後悔した。


その頃になると食事の練習も始まり、点滴が外されたが、1日1㎏ずつ体重が落ちていった。


最終的に下げ止まるから心配ないとのことだが、結局20㎏近く体重が減ってしまい、見るも哀れな体型となってしまった。


術後1週間が経った頃、ドクターに「いつ頃退院したいか?」と聞かれた。


ボクは「もう退院しても大丈夫なんですか?なら、なるべく早い日を望みます」と答えた。


すると、明々後日に退院が決まった。


何と、術後たった10日のスピード退院だったのです。


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