胃の全摘出や一部切除、手術後の後遺症「胃がんあるある」その先

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こんにちは。胃がんブログの管理人Mです。今回は、胃ガンの手術後に悩まされる「胃切除後症候群」について書こうと思います。

ざっくり言うと、胃を切除(全摘出や一部摘出)したことにともなう後遺症のこと。

胃

人間が生命を維持していくうえで最重要な臓器の部類に入る「胃」がなくなるわけですから、大なり小なり体に不具合が生じ後遺症で悩まされるのは仕方ないことです。

また、後遺症の程度については、転移などの進行度や抗がん剤などによっても、さまざまに個人差があると思います。

よって、ボクが苦しんでる後遺症が他の人から見たらそれほどでなかったり、その逆の場合もあるかと思います。

そんなことを考えながらこれまで、胃がんの後遺症について「自分は苦しんでるけど、実際コレってあるあるなの?」と思いつつ、『胃がんあるある』的な記事を何度か書いてきました。

それを振り返りながら、「当時の胃がんあるあるは今どうなってるの?」ということをコメントしていこうと思います。

その前に、まずはボクの胃がんの簡単な病歴紹介から。ボクの病状と照らし合わせながら読んで頂ければ幸いです。



ボクの「胃ガンの病歴」

胃がん宣告

ボクは7年近く前に突然、かなり進行した重い胃ガンを宣告されまして。正確にいうと、癌が発見された時はすでに手遅れで、有効な治療法が存在しない状況でした。

そこでたまたま、ボクぐらいの病状を対象にした臨床試験が始まったので、医師のススメで参加することにしました。

臨床試験では約4ヶ月の間、手術前に抗がん剤治療を行ないました。結果的にみて、抗がん剤の効果はあまり芳しくはありませんでした。

癌が手術適応にまで小さくならなかったのです。臨床試験によっても、進行し過ぎてしまったボクの癌に対しては効果なかったのか…と、一時は気を落としました。

しかし、治療を始める当初からボクの主治医は「キミはまだ若いから何としても生きられるようにするからな。」と言ってくれてました。

この結果ではかなりのリスクがあったそうですが、主治医の決断で根治手術が実行されました。手術が終わり、ICU(集中治療室)で再会した主治医から開口一番に言われました。

「手術は本当に大変やったけど、奇跡的に大成功だったよ!!」

ちなみに、同じく臨床試験に参加した患者さん達は、手術に辿り着くまでにほとんどの方がお亡くなりになりました。これを考えても、ボクの胃がん治療は奇跡の連続だったと思います。

以上が胃がん患者としての、ボクの簡単な自己紹介になります。

胃がんあるある①「術後のトイレ」

自分のブログに「胃がんあるある」というキーワードを入れて検索してみるとまず、術後4年6ヶ月3日目に書いた「トイレの悩み」の記事が出てきました。

術後1648日目 胃がん あるある?

おはようございます。今朝は再び曇り空3連休は雨のスタートとなりそうです昨夜は米国の雇用統計の発表が予想を下回った影響で、為替相場の変動が激しくて:(;゙゚'ω゚'):気が付いたら朝を迎えておりました(-.-;)y-~~~今朝の体重50.1㌕。これからお食事の方には、汚い話しで恐縮ですが…この私、手術で転移した部位のほか、再発の可能性が生じるお腹まわりの筋肉等、全てを取られた関係で、未だお腹にじゅうぶんな力が入らず、排便には...

この記事ではまず、手術でお腹まわりの脂肪や筋肉まですべて切り取られてしまい、お腹に力が入らない関係で排便がうまく出来ない胸の内を吐露しています。

これについては今でもまったく同じ状況です。しかし、考え方のほうはかなり前とは異なってきています。

昔、テレビでUFOブームの時があり、UFO研究家と理工系の大学教授がよく議論していました。その時に大学教授が「無から有は生まれない」と言っていました。

お腹まわりのものがすべてなくなったことに照らし合わせると、なるほどなぁ…と思いました。

なぜなら、一度ゼロになった状況から新たな筋肉などを作り出すことは、ロクに食事も出来ない今のボクにとっては不可能に近いと思われるからです。

仮に、筋肉などがついたとしても排便の悩みは解消されないでしょう。そもそも、お腹に力が入っても胃はないし、未消化物の溜まった腸までは伝わらないのです。

また、記事では10分近く便座に座っているだけで足が痺れてしまうと書いてますが、これも然り。

結局、胃のある健常時を基準に考えてしまうから悩んでしまうんですよね(汗)

よく、どこかの掲示板で「体重はいつ頃もどるのか?」と質問してる人がいますが、きっと多くの人が健常時を基準にしてしまうみたいです。

そこで、今のボクは「健常時の頃と今とは別人なんだ」と割り切るようにしています。もう元には戻らないのだから、虫にでも生まれ変わったつもりでいれば気もラクです。



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胃がんあるある②「外出先での体調不良」

次は「出先での不調」。胃ガンの術後5年4ヶ月25日目に書いた記事です。総じて、外出先での目まいや、原因不明の汗についての苦しみについてつづっています。

胃がん、症状、あるある | 出先 で調子が悪いとき!

出先にて。朝から絶不調のなか、外のはっきりしない天候からくる蒸すような暑さで、完全にダウン(;´д`)もっとも、調子が悪いときは、暑さとは無関係に「胃がんあるある」的な症状が僕を苦しめます(汗)同じ境遇の読者さまも、似たような経験がおありではないでしょうか?...

出かける前に体調がすぐれない時はだいたい、外出後も必ず引きずります。とくに、どんよりとジメジメした天候の時はさらにヒドくて、この傾向は今も同じです。

原因としては、外出前に「低血糖」だったり、食事のあとの血糖値スパイク(ダンピング症状)が長時間のスパンで続いていたり。

また、最近の記事にも書きましたが、手術で末梢神経を損傷した影響で自律神経の乱れもあるようです。

胃ガンで胃全摘の手術後に起こる「謎の汗」の原因は末梢神経の損傷⁈

こんにちは‼︎胃がんブログの管理人Mです。今回は、胃ガンの病期によっても異なりますが、抗がん剤の投与や胃全摘手術でリンパ節を郭清したことに伴う「末梢神経障害」について、備忘録のつもりで書き記しておこうと思います。 目次 1. 深夜、寝ている時に血糖値スパイクやダンピング症状とは異なる突然の汗2. 原因不明の多汗に脱水症状でダウン3. 謎の汗は胃ガンの胃切除後症候群なの⁈4. 外出先でも突然の汗に襲われた5. 胃ガン...

他には、食後の未消化物を腸に温存したままの状態で外出する時もずっと調子が悪いです。これは、食べ物が直接すべて腸に送られることで生じる物理的な理由です。

そもそも、腸に胃の代用を果たせというのが無理な話しです。腸に食べたものがあるうちはずっと具合が悪い。胃が無くなって苦しむのは血糖値だけじゃありません。

だから、出かける前はなるべく長時間トイレにこもるのですが、そうすると先ほど書いた足の痺れが襲ってくるのです。こうなるとまさに「八方塞がり」ですね。

胃がんあるある③「足の痛みと血糖値」

胃がんの術後5年4ヶ月30日目に書いた記事から。ここでは足の痛みに耐えていたらその後の低血糖で苦しむ状況がつづられてました。

【胃がん】胃切除後も「胃全摘」に気付かず機能し続ける体へのストレス | アラジン「グラファイトグリラー」に萌える!

最近は、ブログをお見苦しい日記代わりに使用することは極力やめることにしている。訪問者数がかなり多い関係もあり、恥ずかしくて気楽な記事が書き辛くなったことが主な理由だけれど、たまには備忘録のつもりで書かせてもらいます。...

足の痛みは「動脈硬化」の疑いと書いてますが、今では食後の血糖値スパイクの過程で起こるひとつだと考えてます。足の攣りがヒドイ時は高血糖の場合が多いです。

高血糖のあとにガクンと下がるのがダンピング症状。この流れは「後期ダンピング症状」ですが、最近は「セイブル」という薬でヒドイ多汗だけは押さえてます。

糖尿病でないボクが治療薬の「セイブル」を飲むのはおかしな話しですが、胃がん術後のダンピング症状を治療する薬が存在しないからです。

しかし、薬で改善されたのはスゴイ多汗くらいで、食事直後に起こる前期ダンピング症状は前よりヒドくなりました。あと、先に書いた物理的な苦しみもツライです。

胃がんあるある④「栄養の消化・吸収と体重」

これは術後5年8ヶ月23日目に書いた記事。炊いたご飯を雑炊やおじやにして食べるのは今でも継続しています。炊いた白飯をそのまま食べるのはやっばりキツイ。

術後の食事は量より消化?胃がん「あるある」的な症状がストレスに - 今日のエッセイ

術後の食事は「量」より「消化」なのか胃がん手術後5年8ヶ月21日目の食事記録朝の体重49.6kg。何だか最近、料理が出来ないのでろくな物しか食べてない気がするけれど、目方の数値は上昇トレンド中にあるような気がしている。なぜだろう?術後は栄養の吸収も悪くなるから、「薄利多売」的な考えで、たくさん食べれば栄養摂取量も比例して増える→太る?と思ってたのですが...。そうとも限らないような気がして来ました。体調不良(低...

ご飯を煮込んで柔らかくするほか、胃がんの術後は煮込み料理が中心になりました。というか、胃がんになる前は包丁すら使ったことがありませんけどね…。

料理がすこぶる上手になったことは良い経験になったかな。インスタグラムにもよく載せてましたが、テレビ局から取材のアポがあってからはやめています。

話しを戻します。煮込み料理は、栄養吸収の面で考えると胃がんの術後にかなり効果的だと思います。食材を何でも柔らかくすることで消化しやすくなるからです。

よく、本などでは「よく噛んで唾液でドロドロにして食べなさい」なんて書かれているけれど、思わず『アホか!!』と言ってしまいたくなる。

きっと、頭の中だけで考えた医療関係者の言い分なのでしょうが、「事件は会議室じゃなく現場で起こってるんだ!!」と、何かの映画で観たセリフがピッタリです。

そんな、少しの唾液なんかでドロドロにしたところで消化できる訳ないでしょ?いくら良く噛んだって、歯並びとかの関係もあって100%ドロドロにするなんて無理。

そのうちの数%の未消化物が腸まで送られるだけで便通はおかしくなるし、そもそも食べ物のドロドロっていうのは胃液と唾液のそれとでは全然ちがうんですよ。

唾液でドロドロにしたからって、上手に消化はされません。以上の理由から、なるべく煮込み料理を多用するわけです。

胃がんの術後に太りたかったら、いかにして栄養を吸収させるかが大事だと思います。胃が無くなると栄養吸収率が大幅に悪くなりますからね。

胃がんの術後、痩せた体に大切なのはまず、いかにたくさん食べるかよりも、食べたものの栄養をいかにして吸収させるかということ。食事は「量より質」ですね!!

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