こんにちは。胃癌ブログの管理人Mです。やっと、定期検診を受けたかかりつけの大学病院から帰宅しました。
今日は(も?)朝から不運の連続で、まるで最初に胃がん宣告を受けた当時の心境に逆戻りしてしまいました。
胃ガンの術後6年半も経過してから、まさかの肝臓がん転移。
前回の記事で、告知を受けるまでの経緯をすっ飛ばしてしまったので…。一応、病院に到着してからのことを備忘録のつもりで書き記しておこうと思います。
胃がんの術後6年半、定期検診スケジュール
病院に到着して、チェックイン。定期検診のスケジュール票が出てきた。
今日は、①超音波検査②採血③診察④筋肉注射(ビタミン剤)の予定です。
少し遅刻したため、怒られそうだなぁ~と思いつつ超音波検査の検査室へ向かいました。
血液検査
検査室の待合席で順番待ちしていると、遠くの方から「Mさんいらっしゃいますか~?」と声がかかった。
どうやら、採血場の人らしい。ちょうど隣り合わせなのだ。ボクが遅刻したせいでスケジュールがめちゃくちゃになったのか、先に血液検査から行なうことになった。
胃癌になってから、何かにつけていつもセットで行われる採血。今まで100回近くは繰り返したような気がするけど、やっぱり注射は大嫌いだ。
エコー(超音波検査)
採血が済むとすぐに超音波検査が始まった。今回は男性の検査技師。わざわざワキ毛の処理をしてきた自分は何だったのか?おまけに、上は脱がなくていいと言われたし。ಠ_ಠ
この検査技師さん。かなりベテランぽい雰囲気を醸し出しているけれど、「はい、それでは始めますね。息を吸って~」と言ったあと、何もセリフを発しない。
普通なら、「はい、そこで止めて。」とか「ラクにして下さ~い。」とか言うのだけれど…。息を吸い過ぎておかしくなった(汗)
しかし、これは何か良からぬことが起こる布線だったのかも知れない。珍しく、座ったままの姿勢でエコーを当てられたり溜め息をつかれたり。
座っている時にエコーの画面が目に入ったので検査の様子をずっと見ていた。素人目ではあまり鮮明度が高くないような気がして、これじゃあ悪い結果はなかなか出そうもないかな?と思ったのだが…。
主治医の診察、胃ガンの肝臓転移を指摘される
エコーまでが瞬く間に済み、遅刻の分を取り返した感があるが、検査結果が上がってくるのに時間がかかる。
診察室の待合席で1時間半くらい待つことになった。
それでも、以前のがんセンターよりかはまだ早い方かも知れない。
次々と待合の患者さんに先を越された結果、ボクは午前中の最後になったようです。
やっと自分の番号が表示されたので、診察室のドアをノックして中に入る。
久しぶりだねぇ~とか言われてるうちに、今回も持参した差し入れを手渡したが、いつもと少し様子が異なる。
なぜか、看護師さんが2名同席しているため、こっそりと手渡すことになった。
席に着き、まずは血糖値スパイクなど後遺症の経過について報告を求められた。かくかくしかじかと説明し、昨日の記事にも書いた「重症低血糖」のことも話した。
これについては、明後日に予定しているがんセンターの糖尿病科での診察時によく相談するように言われた。
続いて、今回の検査結果について主治医が確認し始めた。血液検査の数値を見るなり、「鉄がだいぶ減ってしまってるね。これは鉄剤を処方せなあかんレベルだから多めに出しておくな。」と言った。
その後は無言。エコーの画像を見るなり、穏やかだった主治医の様子が急変した。
主治医は「キミの場合、もともと肝臓の数値が悪かったんやけどなぁ…。検査の方から要確認と警告が報告されてるわ。ほら、今回の画像を見てみると分かるやろ。」と言いながらエコーの画像をボクに見せる。
その上で「ほら。肝臓のいたる所に白い影が見えるやろ。これはさすがに転移の疑いが高いから、さらに精密検査をやろう。まずは、造影剤のCT検査を予約いれるから。抗がん剤は胃ガンの時以来やってないやろ。CT画像を見ながらじっくりと話し合う必要があるな。」と語った。
ボクは最初に胃がん宣告された時のように頭が真っ白となった。
CT検査は最短で約3週間後の予約となった。それまでの間、どのような心持ちで過ごせば良いのだろうか?
胃全摘後に必須、ビタミン剤の筋肉注射
診察の後には、胃全摘後に必須のビタミン剤の筋肉注射。肩に垂直に注射針を刺すため、かなりの痛みが生じる。
しかし、頭が真っ白な精神状態の中では、痛みがどうであろうとどうでも良くなった。
胃がんの術後はじめて鉄剤を処方される
会計を済ませてから薬局に。
胃がんの術後、はじめて鉄剤を処方された。ここ最近のヒドい目まいは、血糖値の他に鉄の不足ということも影響していたようだ。
体調不良の原因は、様々な後遺症が重なった上で複雑に絡み合っていることを痛感した。
健常時のように単純な治療でことが済んでいた頃が懐かしい…
血液検査の結果、やはり腫瘍マーカーは信憑性が高いのか?
こちらが今回の血液検査の結果。
ボクの場合、実を言うと腫瘍マーカーが一度も正常値の範囲に収まったことがない。これについて、主治医からは「腫瘍マーカーに反映されにくい体質」であると説明を受け続けてきた。
しかし今回の状況を考えると、腫瘍マーカーはボクにとってやはり機能していたということか。やはり、腫瘍マーカーはそれなりに信憑性が高いのかも知れない。
定期検診のスパンを3ヶ月から6ヶ月にお願いしてから初めてとなる検診でこの事態。あのエコー画像を見る限り、かなり進行しているのが素人目にもわかった。
やっぱり検診の期間を引き延ばしたのはまずかったようだ。
結び - 今になって胃ガンが再発・転移した原因は…
今回このようなことになったのは、胃がん治療からの必然とは考えていない。すでに術後から6年半も経過しているからだ。
原因は、これ以外のところにも多分に存在したのだと思う。やはり、ここ数年の間に累積された様々な尋常じゃないストレスが大きかったとしか考えられない。
となると、やはり「アイツのせいで」と憎しみがこみ上げて来るのだ。
血糖値以外は、どちらかというと今でもピンピンしているような気がするのだけれど、それが癌の恐ろしさ。胃ガンが発覚した時も同じことを考えていたからだ。
胃ガンの時は手術が行えたから奇跡的に生きてこられたけれど、今回のように手術が出来ないのであればゴールは見えている。
自分はあとどれくらい生きられるのだろうか?
あまりに突然の事態で、何も大切なことを聞けずに帰って来てしまった…。
よし、こうなったら終活だ?!
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