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【レビュー】がん治療中の糖質制限・ケトン食…それ、どんながん患者のこと言ってるの?!

【レビュー】がん治療中の糖質制限・ケトン食…それ、どんながん患者のこと言ってるの?!

胃がんブログ
2019/08/23
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たまたま、がんのネットニュースを流し読みしていたら、ちょっと気になる記事に目が留まりました。

内容としては、がん患者に糖質摂取が毒とされるのは、がん細胞が糖質を数倍も吸収するため?という疑問に基づきながら、がん罹患後の糖質制限食・ケトン食に根拠はあるのか?について筆者の個人的見解がつづられているものです。

僕はこの記事を読んでいて、思わず「ちょっとどうなの?」と言ってしまいたくなりました。果たして一体、この記事はどんながん患者さんを対象に書いているのだろうと…。

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がん治療中に糖質制限食・ケトン食をおこなう患者向けの記事に「どんながん患者をイメージして書いているのだろう?」と疑問が…

糖質の高い炭水化物の食品

僕が気になったのは、がん細胞が糖質を数倍も吸収するためがん患者に糖は毒? がん罹患後の糖質制限食・ケトン食に根拠はあるかという記事です。がんの治療をする中で、徹底的に糖質を抑える人がいるというのですが、これは本当なのでしょうか?

そのうえで、糖質制限やケトン食をおこなっているがん患者さんに対して警鐘を鳴らすかのようにまとめています。

確かに、マウスなどの動物では低糖質食ががんに対して良い効果を示しているものは少なからず存在します。

しかし、人で、かつある程度の規模がある研究で、かつ科学的な根拠が高いというものはあまりないのが現状です。命の長さ自体を評価していない研究も多く、低糖質食やケトジェニックダイエットが命を延ばすかは不明確です。

特に、脳腫瘍の膠芽腫(こうがしゅ)で低糖質食はよく調べられてきましたが、それも動物実験では良好な結果を示しつつも、実際には人間相手のケトジェニックダイエットの研究では顕著な結果を示すことができませんでした。一方で、その安全性は確認されています。

今後、人を対象にしたランダム化された試験が行われる中で色々と明らかになってくると思われますが、現状では本当に低糖質食やケトジェニックダイエットががんの患者さんに命を延ばすなどの良い結果をもたらすかはまだ明らかではなく、また一般的な水準の糖質摂取をすることが命を縮めることも明らかとは言えないでしょう。

この記事では全てのがんを一括りにして書いているようですが、がんは部位によっても様々なわけですし、罹患したがんのステージによっても千差万別です。

がんの発覚により治療を進めるうえで何よりも最優先に置かれるのはがん細胞の切除なはずです。通常のがん患者さんとしてはまず、体力をつけて抗がん剤や手術に臨むことが最大関心事なのではないでしょうか?

そして、がん治療をおこなっていくうえで何より不安なのは、抗がん剤治療などの副作用で起こる食欲不振なはず。そもそも食事すらまともに出来なくなることが悩みの種なのに、そんな時期に限ってダイエット食を取り入れる人などほとんどいないはずですよね…。

だから、僕は思ったんです。「この記事はどんながん患者さんをイメージして書いているのだろう」と…。

一方で「胃がん手術後の食事」で参考になることも掲載

一方では、胃がん手術後の食事として参考に出来るようなことも書かれています。

重要な点として「糖質を抜いて、全体のカロリーを下げるのではない」ということです。全体のカロリーは保つ必要があります。

特にがんの治療中は、治療自体が起こす食欲不振や吐き気、口内炎、消化管粘膜障害による消化吸収機能の低下などから、1日の栄養摂取量が健常時より約300kcal少なくなっているとされています。

胃を切除(全摘)すると、胃の機能が損なわれる関係で食事の際の糖分摂取に体が過剰反応を示します。いわゆる血糖値スパイク(ダンピング症候群)ですね。

血糖値スパイク

だからといって、毎回の食事で糖質コントロールをしても、カロリーのほうはちゃんと保たなければならないんです。でないと、胃がんの手術後に減った体重がいつまで経っても回復しませんから…。

おわりに/がん関連のネット記事はよく吟味することが大切

話しを戻しますが、この記事はどんながん患者さんをイメージして書かれたのか?あくまで僕の主観ですが、おそらく根治不能な末期がん患者さんを想定しているのではないかと…。

なぜなら、この記事の著者は緩和医療専門医だから。おまけに、結びのところでしっかりと自分の著書を勧めてるし(^_^;)

がん関連のネット記事は読んだらそのまま鵜呑みにせず、よく吟味することが大切なんだなぁと改めて痛感した次第です。

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