ゆうらり Happy Smile
ダンピング症候群はいつまで続くのか…予防法や対処法は!?【体験談】

ダンピング症候群はいつまで続くのか…予防法や対処法は!?【体験談】

胃がんブログ
2021/05/19 0
胃がん_ブログ_ゆうらりHappySmile_管理人M_イラスト_アイコン_画像
M
#ダンピング症候群 #ダンピング症状 #胃がん #胃全摘 #血糖値スパイク #ダンピング症候群いつまで #ダンピング症候群原因 #ダンピング症候群予防 #ダンピング症候群対処法 #障害年金

ダンピング症候群はいつまで続くのか…予防法や対処法は!?【体験談】

ダンピング症候群はいつまで続くのか…予防法や対処法は!?【体験談】

「ダンピング症候群はいつまで続くのか!?」

胃がんで胃を切除したり、胃全摘した患者さんの多くは、ダンピング症候群に関してこのような疑問を持っているようです。

答えを先に言いますと、以下の通り。

  • ダンピング症候群は、一生涯にわたり死ぬまで続く
  • ダンピング症状は改善されずに悪化していく

しかし、ダンピング症候群は、工夫次第で予防したり対処することが可能です。

この記事では、ダンピング症候群について、胃全摘後9年間にわたり後遺症と向き合ってきた僕の経験を元にした所感を綴っています。

ダンピング症候群とは?胃がん手術で胃全摘後に起こる後遺症の原因

ダンピング症候群とは、食事によって起こる血糖値スパイクのことです。

本来なら、食べ物はまず「胃」という貯蔵庫に送り込まれますよね。胃は、約3~5時間かけて食べ物を消化ながら、少しずつ腸に送る役割を務めています。

さらに、小腸でも約5~8時間ほど消化する過程を経て、最終的に食べ物が外に排泄されるまでには約40時間を費やすと言われているのです。

ところが、胃がんになって手術で胃を全摘した結果、貯蔵庫として重要な役割りを果たしていた胃は、体から喪失することになります。

ダンピング症候群は、胃全摘によって徐々に食物を送り出す機能を失ったことが原因で起こるのです。すなわち、胃を喪失したことで、摂取した食べ物は一気に小腸へ流れ込みます。すると、急速な高血糖状態が起こり、その後インスリンが大量に分泌。この結果、短時間の間に血糖値が乱高下(血糖値スパイクといいます)するわけです。

これが、「ダンピング症候群」という胃切除にともなう後遺症のメカニズムだと言われています。

なお、食事中や食後30分程度の間に起こる症状は「早期ダンピング症候群」と呼ばれていて、食後2~3時間が経過してから起こる症状は「後期ダンピング症候群」です。

アテにできない!?医療系サイトが発信するダンピング症候群の予防や対処法

医療技術のめざましい進歩が叫ばれている昨今。しかし、後遺症のはなし、特にダンピング症候群の分野となると、情報は何十年も前から同じままのようです。

ちなみに、医療系サイトなどではよく「胃切除後の食事の注意点」や「ダンピング症候群の予防・対処法」として次のように書かれているのをご存知ですか?

【胃切除後の食事の注意】

  • ○食べ過ぎに注意し、一回量は控えめにしましょう。間食を上手に利用しましょう
  • ○よく噛んでゆっくり食べましょう(1口30回、1食30分くらいを目標にしましょう)
  • ○少量でも栄養価の高い食材を選びましょう
  • ○バランスのとれた食事を心がけましょう
  • ○早期ダンピング症候群の予防には、糖質の少ない食事をとり、食事中の水分摂取も控えましょう
  • ○後期(晩期)ダンピング症候群の低血糖症状がみられたときは、あめや氷砂糖などを摂りましょう

徐々に回復しますので、“食べると苦しくなる”“食べる義務”と強く意識したり、焦ったりせずに、気持ちにゆとりをもって食事をしましょう。

引用:胃切後、ダンピング症候群(低血糖、脱力感、めまい、息苦しさ等)に悩まされ続けた。 - 静岡がんセンターホームページ

上に引用した文章は、胃がん患者なら誰もが一度は目にしたことがあるはず。しかし、ダンピング症状を経験した当事者からすると、あまりにもお粗末と言わざるを得ない内容なのです。

一例を挙げれば「ダンピング症候群の低血糖症状がみられたときは、あめや氷砂糖などを摂りましょう」などと説明していますが、そんな簡単な処置で回復するのなら、誰も苦労しませんよ。

さらに、食事の注意点として「1口30回、1食30分くらいを目標に」なんて書いてありますけど、普通に食べたらこんなこと当たり前の話しでしょ?全く意味のない内容ですが、別の医療サイトではたしか、100回などと大袈裟に記載されていたような記憶があります。

また、「一回量は控えめにしましょう。間食を上手に利用しましょう」とか「少量でも栄養価の高い食材」を勧めているのだけれど、間食でも、たった少量でも、糖質量が高いとダンピング症状は起きるのです。

ダンピング症候群 間食用 ナッツ

上の画像は、普段の僕が間食しているナッツになります。1袋にしてたった8gの少量ですが、これを連続で3袋食べてしまうとダンピング症状の目まいが始まるのです。

果たして、誰が最初にこの文章を書いたのか?は不明です。しかし、どの医療関係のサイトを閲覧しても、ほとんど同じ内容の記載がされているのです。それも、何十年か前の文献を完コピしたことがバレないように多少の修正を加えたうえで…。

なお、ネットの医療サイトに限らず、胃がん関連の書籍を見ても、ダンピング症候群の説明や予防法、対処法は同じことが書かれているのです。

以上から明らかなように、医療系サイトが発信するダンピング症候群の予防や対処法は、何十年も昔に書かれた都市伝説級の情報が使い回しされていて全くアテに出来ません。

こんな昔の情報を忠実に信じて行動したら、働き盛りのサラリーマンはいつまで経っても社会復帰できません。

なぜ!?胃がん専門医(外科医)は後遺症の的確なアドバイスが出来ない理由

僕の経験値から導き出された結論として、胃がん専門医である外科医は、胃全摘にともなうダンピング症候群の的確なアドバイスをする知識がないです。

なぜかというと、外科医にとって血糖値のはなしは専門外の分野だから。専門外という以外にも、これまでダンピング症候群を改善するための研究がほとんど行われて来なかった、というのも理由の一つと考えられます。

僕が最初に胃がん宣告を受けた東京警察病院でのこと。医師は、僕にこんな話しをしました。

「胃を全摘すると、舌が濃くなるよ」

つまり、胃が無くなると、食事は濃い味付けに嗜好が変わるというわけです。しかし、結果は正反対でした。

結局、この医師は僕の胃がん治療をすることなく終わりました。僕が国立がん研究センター中央病院に転院したからです。今あらためて振り返ると、この判断は正しかったように思います。

結局、ダンピング症候群はいつまで続くのか?胃全摘9年目の僕の現状

そんな自分も、胃がんになって手術で胃を全摘してから4月5日に9年が経過しました。体の中で「胃」という重要な臓器を喪失して9年目を迎えた僕のダンピング症候群。ここで、症状について現状報告をしておこうと思います。

食事によってダンピング症候群が起きた時は、以前よりも症状が悪化してしまっているようです。術後からずっと気を付けてきたにもかかわらず、最近になって幾度となく「低血糖→転倒」を経験。なかなか回避できずにいます。

直近の転倒は、下記の記事に綴ってます。

血糖値スパイク「低血糖」と「頻尿」症状2つで地獄を見た【胃がん経験談】

こんにちは。『ゆうらりHappySmile』の管理人M(@yulari_happy )です。今回は、胃癌の手術後から、後遺症として一生抱えていくことになる「血糖値の悩み」について、久しぶりにブログを書こうと思います。ちなみに、先日の2月21日、フジテレビで放送された『ザ・ノンフィクション ボクらの丁稚物語 ~泣き虫同期 4年の記録~ 後編』を観ていたら、「丁稚制度」を続けている会社に飛び込んだ若者の中に1型糖尿病の持病を抱えている...

「結局、ダンピング症候群はいつまで続くのか?」

この記事をお読みになっている胃切者の方をガッカリさせて非常に残念ですが、どうやらダンピング症候群はいつまでどころか、どんどん症状を悪化させながら一生涯にわたり死ぬまで続くようです。

医療サイトによっては、「ダンピング症候群が徐々に慣れてくる」なんて馬鹿げたことを書いているケースがあります。0は決して1になることがありません。それと同様で、胃の喪失が原因で引き起こるダンピング症候群に、体が慣れるなんてことはあり得ないのです。胃に比べると、腸はそれほど丈夫な臓器とは言えませんから。

ちなみに、胃全摘した年数が僕よりも長いブロガーさんは、自身のブログの中でこんなことを書いていました。

あ~
もう10年たったんだなあ…。

相変わらずダンピングと戦う毎日です。
昨日も買い物中ダンピング発生してセブンティーンアイスでしのいでました。

これからもこのままなのでしょう。
うまく付き合って行かなくては。

引用:術後10年! | やべっ バナナ早食いしちまった!

ダンピング症候群の予防法と対処法【僕の場合】

ダンピング症候群は、いつまでも続く非常に厄介な後遺症の一つと言えます。

だからといって、ダンピング症候群を予防したり、いざ症状が起きた時に対処することは可能です。

先ほど引用した医療サイトには、「ダンピング症候群の低血糖症状がみられたときは、あめや氷砂糖などを摂りましょう」などと書いてありました。しかし、ダンピング症状が起きた時は、飴玉なんて舐めていたら体内に糖分が吸収されるスピードが遅すぎて話しになりません。氷砂糖なんて、いつの時代だよ(笑)

そこで、ダンピング症候群の対策として、僕が常備しているのは、甘いアイスコーヒーです。コーヒーをティースプーン1杯に対して、砂糖はスティック(5g)4本を入れています。これが、9年間にわたって一貫した僕のダンピング症候群対策です。ちなみに、最近はクリープをティースプーン2杯加えていますが…。

アイスコーヒーは、食事をする前に必ず作って置きます。サーモスに氷をたくさん入れて作ると、何時間も氷が溶けないからおすすめです。甘いアイスコーヒーを作っておけば、ダンピング症状の兆候が見られたらすぐ飲むことが出来ます。ゆっくりとゴクゴク飲んでいれば、割と早めにダンピング症状は治ることが多いです。

食事の方法も、少し工夫することでダンピング症候群をある程度は回避することが出来ます。内容としては、人それぞれの個人差や好みがあるため、自分自身で試行錯誤を重ねながら工夫していくよりありません。

僕の場合、日頃からいつも気を付けているのは1回の食事の際に摂取する糖質量を出来る限り少なくすることです。料理で使う調味料にも注意します。僕は料理の際に、みりんやソース、ケチャップなど糖質の高いものをあまり使いません。したがって、料理の味付けは、しょうゆや味噌、塩などを使ったシンプルなものが多いです。

あとは最近、食事量にも気を配っています。使う食器類を通常よりも1サイズ小さいものを選ぶようにしてからは、食べ過ぎる心配もなくなりました。

【失敗談】いつもより糖質高めの食事をしたらやっぱりダンピング症候群が…

僕が今回、この記事を書こうと思ったキッカケは、いつもダンピング症候群のことに気を配っておきながら、ちょっとした誘惑に負けて大失敗をやらかしたからです。

ここでは、失敗談を一つ紹介します。

話しは昨日のこと。スーパーで買い物をしていたら、惣菜コーナーに美味しそうな10個入りの焼き餃子が並べてありました。

餃子は胃がんになる前からの大好物です。しかし、餃子を食べるとダンピング症状を引き起こしやすい…。わかっていたはずなのに、何故か頭から記憶が飛んで、思わず餃子を買って来てしまいました。

スーパーから帰って来て、さっそく餃子を頂くことに。一緒に食べたのは、パスタ。つけ麺風に作り、つけ汁の中には炒めた茄子とソーセージ、生卵。つけダレは、麺つゆで作りました。

自分史上で最悪の足の攣りとこむら返り、大量の冷や汗が襲って来た!

以上の献立をツマミに日本酒(もちろん糖質ゼロ)で一杯。食事が済むと、早期ダンピングで眠ってしまうのはいつものことです。

しかし、やがて足の違和感を感じた僕は、危険を察知して寝床から飛び起きました。高血糖状態の時に起こる、足の攣りやこむら返りの前兆です。

こんな時は、コムレケアを飲めば回避できるのだけれど、常備していないことを後悔しました。案の定、足の攣りとこむら返りが同時発生!こうなると、もがき苦しむしか術がありません。

そんな最中で、なんとなく動悸らしき鼓動の乱れを察知。同時に「グルル…」と、腸活動音が鳴りました。これらは、後期ダンピング症候群の前兆なのです。「ヤバい!」と思ったものの、時すでに遅し。額から汗がボトッと落ち始めました。

こんな時のために、いつも常備してある甘いアイスコーヒー。しかし、運が悪いことに、足の攣りとこむら返りが起こっていて、コーヒーが置いてあるところまで歩いていけないのでした…。

気が付いたら一瞬のうちに、服を着たままプールで泳いだかの如く全身が冷や汗でびしょ濡れ状態。寒気で震えながら足の痛みにもがき苦しむ僕と、追い打ちをかけるように続く冷や汗の嵐。あたり一帯が冷や汗の水溜り状態になってしまいました。

低血糖状態になったせいか、しばらくすると足の痛みが和らいでいき、何とか甘いアイスコーヒーに辿り着くことに成功。やっと冷や汗が治まりました。

しかし、危なかった…。これが、胃全摘から9年目を迎えた僕のダンピング症状です。

胃全摘から9年経過した現在でも僕が外食できない理由は!?

なお、余談ですが、僕は現在でも外食をまともにすることが出来ません。理由は2つあります。

理由の一つ目は、もしも上に書いたようなダンピング症候群が出先で起こった場合、大変な事になるからです。

二つ目は、外食をした場合、食べ物が腸に送り込まれた後の異物感はハンパじゃない。最初の頃は、いろいろと試行錯誤もしてみました。しかし、出先で食事をした後にお腹が張って苦しまない食べ物を見つけるのは難しかったです。ヘタに食事をしてしまうと、ダンピング症状の目まいとお腹の異物感で仕事がまったく出来なくなりました。

そう考えると、サラリーマンで会社勤めの人は、胃全摘したあと、同じ環境に職場復帰するのが大変かも知れません。

そんな、後遺症で苦しむ人達のために、障害年金という制度が用意されているのですが…。

胃がんで胃全摘した人も、後遺症に苦しんでいるのであれば障害年金を受給することが出来ます。ところが、ダンピング症候群は、未だにその大変さが社会から認知されていません。そのため、障害年金の受給申請を行なっても審査の段階で不利益な裁定を下されることが多いです。

理由は、審査をする認定医の中に「後遺症や障害の等級は血液検査の数値で判断すべき」という偏見を持つメンバーが含まれているから。

胃全摘した患者さんは、「胃がん」という癌の性質上、後遺症で苦しんでもそれが血液検査の数値として表れることが少ないはずです。もしも数値に異常が出るとすれば、ダンピング症候群の場合は血糖値という血液検査とは別の値になります。

この辺の事が、障害年金を審査するお役人のトップ連中は理解していないらしい…。

まあしかし、障害年金3級であれば簡単に審査が通ります。ダンピング症候群のために職場復帰が難しかったり、収入が下がってしまったサラリーマンの方は、障害年金でカバーすることを一考してみることをおススメします。

なお、障害年金に興味がおありの方は、胃がん障害年金ブログというカテゴリの記事を読んでみて下さい。お役に立てる情報もあるかと思います。

まとめ

「ダンピング症候群はいつまで続くのか!?」という疑問について、胃がんで胃全摘後9年が経過した僕の立場から、経験を元に所感を述べてきました。

以上をまとめますと、

  1. ダンピング症候群は、症状を悪化させながら一生涯にわたり死ぬまで続く
  2. 医療系サイトに書かれたダンピング症候群の情報はアテにしない方が良い
  3. がん専門医は後遺症やダンピング症候群について専門外
  4. ダンピング症候群の予防と対処法は工夫次第
  5. ダンピング症候群は障害年金の受給対象になる

という結論になります。

あわせて読みたい
現在の人気記事ランキング

 0

There are no comments yet.
胃がんブログ