
転倒して大ケガ…胃がん手術後に一番キケンな事が今ごろ現実に
管理人のMです。久しぶりに『ゆうらり』の胃癌ブログを更新します。
今回は、胃がん手術で胃の全摘出をした後に、ぜひとも注意したい一番キケンな事柄について書き記しておこうと思います。
なぜ今になってこの話題を書くのか?と言いますと、実は僕自身、長いあいだにわたり気を付けてきたにも関わらず、昨日とうとう現実となってしまったからです。
僕にとって、「転倒」によるケガは胃がんの手術後2回目だったように記憶しています。しかし、後遺症のダンピング症候群で転倒したのは初めての経験かも知れません。
【おさらい】ダンピング症候群とは?簡単に言うと…
癌じゃない人もブログをお読みになっていますので、まずは「ダンピング症候群」について簡単におさらいしておこうかと思います。
ダンピング症候群とは?一言で説明しますと、胃がんで胃を切除(全摘出、一部摘出)手術した患者さんが食事する際の血糖値スパイクによって起こる様々な症状のことです。
ちなみに、なぜ血糖値スパイク(血糖値が乱高下すること)は起こるのか?というと、食べた物が一気にぜんぶ腸へと送り込まれるから。
胃は、食べ物を胃液によって消化させる他に、必要な栄養素を必要な分だけ少しずつ腸へと送り込む調整役としての重要な機能も担っていたわけです。
胃の喪失は、ダンピング症候群をはじめ、後遺症として様々な弊害を及ぼします。
再発ガンの進行で、ダンピング症候群も悪化の一途…
なお、本日は、胃がんの手術後8年5か月1日目。また、胃がん再発による「転移性肝がん」と診断され、すぐに治療を始めなければ、長く生きられて1年という余命宣告を受けてから1年10か月と13日が経過しました。
あれから、治療のほうは、身内がなおも逃げ回っている関係で未だに開始できていませんが、何とか奇跡的に生き続けています。
しかし、治療をしなければ、体調は悪化の一途を辿るばかり。癌の進行に比例する形で、ダンピング症候群のほうも日に日に悪化しているようです。
血糖値スパイクといえば、高血糖から低血糖が短時間のうちに起こりますから、主な症状は目まいや倦怠感、意識障害、足の攣り、こむら返りなど…
現在では、食事中に気を失って眠り込むことも多くなりました。いつか、このまま二度と目が覚めないのでは?と考えてしまう時もあります。
目が覚めてからすぐに動くのが危険な理由
昨日の食事。パスタを作ったのですが、食べ始まった途端に早くもダンピング症状でダウン。1時間半くらい寝込んだのでしょうか?
目が覚めて、事件は起きました。
急に尿意を感じた僕は、急いで無意識に立ち上がり、トイレへと向かったのです。トイレで用を足していると、ある事に気付きました。
「目前の景色が白くなってきた。ヤバい、かすみ目だ!」
実は、目が覚めてからすぐに動くのは非常に危険なのです。
食べてからすぐ横になると、食べ物がぜんぶ腸には流れずに、途中で留まっていることがよくあります。何だかおかしな話しですが、これは胃の全摘出によって体内の構造がシンプルになったため。したがって、すぐに起き上がると、重力の関係で留まっていた食べ物が急速なスピードで腸に落ちていくため、体調に変化が起こりやすいのです。
ダンピング症候群による、血糖値スパイクが始まったようです。このままトイレにいるのは危険。糖分補給をするため、急いでキッチンに向かいました。
まさかの転倒…胃がん手術後、ダンピング症候群で初の大怪我?
胃がんで胃の全摘出をしてからは、突然の低血糖にいつも悩まされることになる。そのため、僕は甘いアイスコーヒーを予め作ってキッチンに備え置きしています。
ちなみに、同じく胃がんを患った格闘家の藤原嘉明さんは、コーラや飴玉で糖分補給をしているようです。藤原喜明、58歳で罹った「胃ガン」医療費は3割負担で約70万円 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]という記事になっていました。
「胃を半分取って、胃と食道を空腸間置したから、食事が終わったあと、2~3時間すると、血糖値が下がって冷や汗が出てくる。頭もぼーっとしてくるんだよ。だから、いつもコーラや飴玉で糖分補給してる。
ところが、何故か昨日に限ってアイスコーヒーを作っておかず、食事を始めてしまったことに気付きました(汗)
慌てながら、急いでサーモスにコーヒーと砂糖を入れた瞬間、僕はもの凄い音を立てながら床にひっくり返ったようです。気が付くと、天井を見上げながら大の字に伸びている自分がいました。
ダンピング症候群をきっかけに転倒したのは、胃がん手術後では恐らく初めてのことです。朦朧としながら何とか起き上がったものの、目の前にあったはずのコーヒーが認識できない…。訳の分からない状態が続き、キッチンの前で1時間近く呆然と立ち尽くしていたように思います。
体中の痛みでヤバい事に!強打した背中を見てみると…
どんな風に転倒したのかも全く分かりませんでした。とりあえず生きていたので、頭は打たなくて済んだのかも知れません。
しかし、時間が経って我に帰ると、体中の痛みに加えて呼吸に息苦しさを感じる。背中を床に強打したようなので、もしかすると骨でも折ったのか?!
恐る恐る、鏡に背中を映してみたら、背中全体が傷だらけになってました( ̄▽ ̄;)
上手く写真が撮れなかったけど、こんな傷が無数にあるようです。どんだけ強く強打したのだろう(汗)
まさか俺、ヤバい事になったのでは?!
もしかすると、癌の再発で残り少ない寿命をさらに縮めてしまったのかも…
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しばらく様子見
それから丸一日が経過。現在も体中の痛みが酷くて呼吸が苦しい(汗)
だからといって、癌の治療も出来ていない現状では、救急車を呼ぶ気も起こらず。
もうしばらく様子見をしようと思います。
胃がんの手術後は、様々な原因から転倒しやすいので、骨折でもしたら大変です。くれぐれもご注意ください。
今まで僕自身も転倒だけはしないようにと心掛けてきたんですけどね…。とうとうやっちゃいましたよ( ̄▽ ̄;)