長期化、高額化する ガン治療。しかし、「高額療養費制度」をはじめとする 国の制度を活用すれば、患者の負担はその一部で済む――。そこで本誌は、著名人の実体験 と、国立がん研究センター中央病院の事例 から、実際にかかるコスト を調べた。
日本人男性のガン罹患数が、もっとも多い、胃ガン。男女ともに、50代から増加 し、高齢になるほど増えていく。
ガンが大きくなるまで時間がかかるため、2年に1回、定期的に検査を受けていれば、早期発見が可能。早期の胃ガン は、自覚症状がない。体調に変化が訪れたあとでは、手遅れになってしまう。
内視鏡検査、X線検査など、精密検査にかかる費用 は、3割負担 で 3万9000円。胃ガンの場所 や 大きさ、リンパ節転移 や 肝臓への転移 などを調べ、「早期ガン」か「進行ガン」かによって、治療方針が決まる。
おもな 治療法 は、内視鏡治療、手術、薬物療法 など。初期段階 であれば、高額療養費制度利用 で 自己負担額10万円 ほど。手術が不可能な場合 は、化学療法 で進行を遅らせる。その場合、同制度を利用しても、3カ月は10万円近い支払い になり、長期化するケースも ある。
「昔から病院が大嫌い で、健康診断 をやったのは、20代の新日本プロレス時代が最後。以後、いっさいやってこなかった」
そう語るのは、「関節技の鬼」として知られる、現役 プロレスラー の藤原喜明(70)。58歳のとき、肘の治療の 「ついでに受けた」検査で胃ガンが見つかった。
「ガンは4cm で、ステージ3。このままだと、5年の生存率が41.7% だと言われてね。がーん、ってなったよ(笑)。『俺、死ぬんだ……』って思った」
医師ののすすめで、すぐに 手術 することになった。胃の上半分と、周辺のリンパ節、胆のうを切除 した。入院後、18日めから 抗ガン剤治療 が始まった。
「抗ガン剤をやると、食欲がなくなってね。とくにご飯が、半分になった胃の前で、つっかえて食べられない。だから、餅を焼いて食べてた。約半年過ぎて食べられるようになって、ラーメンを完食 したときは、嬉しくて涙が出たよ」
胃の手術と3週間の入院費用(差額ベッド代、食費などを含む)が3割負担で、70万円ほどかかったという。
「高額療養費制度? そんなの知らないよ。医療保険 は、ガンになる半年前に 解約 してた。ガンになる予定がなかったんだから、仕方ないだろう?(笑)
あのころはカネがあったからよかったけど、カネの心配をしていたら、ガンなんて治らないよ。俺たちの商売は、(収入が)上がったり下がったり激しいからな」
術後2年で数値が安定し、抗ガン剤治療は終了した。今は、半年に1回の検診と、年に1回、胃の検査をおこなう。
「胃を半分取って、胃と食道を空腸間置したから、食事が終わったあと、2~3時間すると、血糖値が下がって冷や汗が出てくる。頭もぼーっとしてくるんだよ。だから、いつも コーラ や 飴玉 で 糖分補給 してる。
薬はもう飲んでない。よく効く薬っていうのは、副作用が大きいから、俺は飲まない。いい女に手を出すと、反動があるだろう? それと一緒。副作用に気をつけないといけないよな(笑)」
藤原が利用しなかった「高額療養費制度」とは、医療機関や薬局で支払った金額が、暦月(月初めから終わりまで)で一定額を超えた場合、払い戻しされる制度。活用した場合、治療費はどうなるのだろうか。国立がん研究センター中央病院の胃ガン事例で検証する。
藤原喜明、58歳で罹った「胃ガン」医療費は3割負担で約70万円(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
長期化、高額化するガン治療。しかし、「高額療養費制度」をはじめとする国の制度を活用すれば、患者の負担はその一部で済む――。そこで本誌は、著名人の実体験と、国立がん研究センター中央病院の事例から、実
【プロレス】藤原喜明、58歳で罹った「胃ガン」医療費は3割負担で約70万円
《検査法》
口から内視鏡(ビデオスコープ)を入れ、胃の内部を観察する内視鏡検査。組織を採取して調べる生検などを経て、腫瘍が悪性と診断された場合、超音波検査、CT検査、注腸検査などがおこなわれる
《医療費》
●患者(1)
・身長154.6cm/体重43.5kg
・ガンの状態:ステージ1期
・治療内容:腹腔鏡下幽門側胃切除(11日間入院)のみ
藤原喜明、58歳で罹った「胃ガン」医療費は3割負担で約70万円
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胃の下側(幽門側)に発生した、早期胃ガンを切除する手術。腹部に小さな穴を開け、腹腔鏡モニターで内部を確認しながら切り取る
●患者(2)
・身長153.4cm/体重43.2kg
・ガンの状態:胃ガン(下部、ステージ3期)
・治療内容:開腹幽門側胃切除(10日間入院)+術後化学療法 術後補助化学療法は抗ガン剤「テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム剤(TS-1)」を1年間服用
藤原喜明、58歳で罹った「胃ガン」医療費は3割負担で約70万円
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開腹して、胃の下側(幽門側)に発生した胃ガンを切除。さらに、手術で取りきれなかった可能性のあるガン細胞に対して、抗ガン剤治療をおこなう
ふじわらよしあき
1949年4月27日生まれ 岩手県出身 現役のプロレスラー。現在は、俳優、ナレーター、声優と、幅広い分野で活躍中
取材協力・国立がん研究センター中央病院
参考文献・『国立がん研究センターのがんとお金の本』(小学館)
※本文中・表中の「自己負担額」は、すべて【年収370万~770万円、70歳未満】のケースです
コマーシャルかよ!騙された!
入院費とか?
収入による
差額ベット代は保険効かん
月約10万までだけど
1病院に対してだし、治療費以外の必要経費は別にかかる。
さらに医療保険に入っていれば、
実質の自己負担はごく僅か
それとも70歳でもボコボコにされるんかな
母と2人で驚いた
無知は損だな
アメリカだったら1000万円だろ
もっとだよ
高額医療適用はもちろん肺がんでステージ1だったから入院期間も短かったおかげ
とにかく手術前の検査に金かかってしょうがなかった
個室代と食費(1食480円位)はそりゃ全額自己負担だろ
それ以外は普通に高額療養費で返ってくるし、立て替え払いが嫌なら役所で限度額認定証を貰えば良いだけ
その通り、
健康保険が使えない先端治療を使うのでなければ、
民間医療保険に加入するのはあまり意味ない。
医療保険は様々な特約から自分に必要なものを組み合わせて加入すればいいからね。
藤原はそんな水がホントにあれば世界中に広まってると思ったそうだ
さすがに他の似た記事ないわよねぇ…
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